絶望という暇

すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。 

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。 

すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。 

誰一人として、無駄に生まれることは出来ません。 

誰一人として、無駄に生きることは出来ないのです。

あなたには、果たすべき人生の目的があります。

人生におけるすべての体験は、人生の目的を果たすために必要な課題なのです。

残念ながら、何一つとして無駄な体験はありません。

それが、どのような体験であろうとも、人生の目的に従(したが)って導かれているのです。

あなたは、すべての体験を人生の目的を果たすために活用しなければなりません。

自分勝手な都合で、人生における体験を区別してはならないのです。

残念ながら、人生には良い体験も悪い体験もありません。

人生には、必要な体験だけが導かれるのです。

すべての体験は、人生の目的を果たすために導かれるのです。

あなたは、そのことを理解しなければなりません。

どのような体験も無駄にしてはなりません。

多くの人は、すべての体験が人生の目的を果たすために導かれていることを知りません。

そのため、良い体験と悪い体験が存在すると思い込んでいるのです。

人生における体験を良いものと悪いものに区別する考え方は、不自然な感情を生み出すのです。

例えば、不平不満や嘆(なげ)きなどの感情は不自然なものです。

人生に目的が存在し、すべての体験がそれを果たすためのものであるという自然な形を理解しているのであれば、不平不満や嘆きという不自然な感情を抱えることはないのです。

不平不満や嘆きという不自然な感情を育てる人は、やがて絶望という不自然な感情を抱えることになるのです。

あなたは、人生にどのような体験が導かれたとしても、不平不満や嘆きや絶望を抱えてはなりません。

人生の目的が存在するのに、不平不満や嘆きや絶望を抱えていてはならないのです。

人生の目的が存在する以上、人生は存在するし、やらなければならないことは山程あるのです。

残念ながら、不平不満や嘆きや絶望を抱え、立ち止まっている暇はないのです。

人生の目的を見失い、暇を持て余している者だけが、不平不満や嘆きや絶望を抱えて立ち止まることが出来るのです。

不平不満や嘆きや絶望は、贅沢(ぜいたく)な時間なのです。

人生の目的を見失った暇な者だけが、不平不満や嘆きや絶望という贅沢な時間を過ごせるのです。

あなたは、贅沢に暮らしてはなりません。

贅沢に暮らすことは人生の目的ではないのです。

不平不満や嘆きや絶望を抱えて遊ばずに、誠実に勤勉に働きましょう。

それが自然な生き方なのです。

人生がどのようなものであろうとも、不平不満や嘆きを吐き、絶望してはなりません。