見えない道

すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。 

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。 

すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。

 誰一人として、無駄に生まれることは出来ません。 

誰一人として、無駄に生きることは出来ないのです。

あなたは、人生の目的を果たすために生きなければなりません。

それは、人生の目的を果たすために生まれたからです。

あなたは、人生の目的を果たすために生きているのです。

人生は、人生の目的を果たすための時間なのです。

人生という限られた時間を人生の目的を果たすこと以外に費やしてはなりません。

それは、人生の目的を無視すれば、生きる理由や意味や価値を見失ってしまうからです。

人生の目的を無視して豊かに生きることは出来ません。

人生の目的を無視すれば、どのように生きたとしても空しいのです。

自分勝手な理想を追い求め、目の前の快楽や欲望や責任を貪(むさぼ)り、地位や名声や財産を手に入れることを喜んだとしても、人生の目的を無視すれば空しいのです。

残念ながら、多くの人はそのことを理解しないのです。

多くの人は、思い通りに生きることで人生に豊かさを実現することが出来ると信じています。

しかしながら、そのようなことはありません。

なぜなら、すべての人が未熟だからです。

未熟者が思い通りに生きたところで、人生に豊かさを実現することは出来ないのです。

未熟者が思い通りに生きたとすれば、その未熟さ故(ゆえ)に多くの問題と苦悩を引き起こしてしまうのです。

残念ながら、未熟者が豊かさを得ることなど出来ないのです。

人生を豊かに生きるためには、未熟さを手放さなければならないのです。

あなたが自分勝手に生きたとしても、人生の目的を果たすことは出来ません。

未熟者が舵(かじ)を取れば、船は座礁(ざしょう)してしまうのです。

その船が大きい程に、座礁の可能性は高まるのです。

未熟者が自分勝手に大きな理想を掲げる程に、人生は大きな問題や苦悩を引き起こすのです。

大切なのは、航路(こうろ)に従って船を走らせることです。

見えないからといって、海に道が存在しないと思い込んではなりません。

道を行かなければ目的地には辿り着くことが出来ないのです。

人生の目的を果たすための道は見えないかも知れません。

しかしながら、それは宿命という形で存在するのです。

宿命とは現実のことです。

自分勝手な理想を追い求めるのではなく、現実に従って生きていれば、人生の目的を果たすことが出来るのです。

残念ながら、現実は理想的ではありません。

どちらかと言えば、あなたにとっては都合の悪いものです。

そのため、多くの人は現実を否定し、理想を追い求めるのです。

しかしながら、現実に従わずに理想を追い求めたところで空しさを得るだけなのです。

あなたにとって都合の良いことが人生に豊かさを実現するとは限りません。

現状のあなたにとって都合が悪くとも、人生に豊かさを実現する方が良いのです。

忘れてはならないのは、あなたは未熟であるということです。

未熟者の理想は、人生という船を沈めるのです。

現実という航路に従えば、人生はその目的を果たすことが出来るのです。