視野

すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。

すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。

誰一人として、無駄に生まれることは出来ません。

人生に目的もなく生まれることの出来る人はいないのです。

あなたは、人生の目的を果たすために生まれました。

あなたは、人生の目的を果たさなければなりません。

人生の目的を果たすことが、人生に生まれた理由なのです。

人生の目的とは、人生の本質です。

それは、最も大きく、最も深いものなのです。

人生の本質である人生の目的を理解するためには、視野を広げなければなりません。

狭い視野では、人生の目的を理解することが出来ないのです。

視野の狭い者は、本質を見極めることが出来ません。

それは、視野が狭いために、全体を捉(とら)えることが出来ないからです。

視野の狭い者には、世界が分裂しているように見えます。

それは、視野が狭いために、部分的にしか見ることが出来ないからです。

部分的に見ているだけでは、本質を見極めることは出来ません。

視野を広げ、全体を見なければ、本質を見極めることは出来ないのです。

全体を見れば、意味や価値を理解することが出来ます。

全体を見ているのであれば、不平不満や嘆(なげ)きを吐く必要はないのです。

なぜなら、全体を見ているのであれば、思い通りにならないことにも意味と価値を見出すことが出来るからです。

それが意味と価値のあるものだと知っているのであれば、不平不満や嘆きを吐く必要などないのです。

物語の結末を知っている者が、展開に対して不平不満や嘆きを吐くことはありません。

それがどのような展開であったとしても、結末を知っていれば、楽しめるのです。

全体を知っている者が、一部に対して動揺することはありません。

全体を知らないからこそ、一部に対して動揺することになるのです。

視野が狭い者は、その展開の意味や価値を理解することが出来ません。

視野が狭い者は、世界を分裂して、不平不満や嘆きを吐きます。

本来ならば、必要であるものに対して不平不満や嘆きを吐いているのであれば、人生は空しくなってしまうのです。

全体を見れば、それがどのようなことであろうとも必要であり、最善であることを理解することが出来るのです。

そうすれば、人生を選(え)り好みすることはありません。

思い通りにならない実現も、感謝して受け入れることが出来るのです。

全体を見れば、すべてが一つであることを理解することが出来ます。

何一つとして、分離しているものはありません。

“すべては一つ”なのです。

そのことを理解すれば、どのような現実にも感謝することが出来るでしょう。

そのことを理解すれば、どのような相手にも思いやりを持てるでしょう。

あなたが、感謝と思いやりを選べば、人生には喜びと豊かさが導かれます。

しかしながら、あなたが不平不満と嘆きを選べば、人生には苦悩と空しさが導かれるのです。

あなたは、視野を広げなければなりません。

世界を分裂してはなりません。

視野を広げ、すべてを一つとして見ましょう。

“すべては一つ”ということを知らなければ、感謝と思いやりを選べないのです。

それでは、人生は空しいのです。

視野を広げて、全体を知って、豊かな人生を生きましょう。

そうすれば、人生の目的を果たすことが出来るのです。

この世界には、それ以上の喜びも、豊かさもありません。