すべての人は、未熟に生まれます。
すべての人は、未熟に生まれなければなりません。
それは、すべての人が人生に目的を以(もっ)て生まれるからです。
人生の目的を果たすためには、それに相応(ふさわ)しい自分にならなければなりません。
人生の目的を果たすためには、偏(かたよ)らなければならないのです。
完全であれば、果たす目的は存在しません。
未熟であり、偏っているからこそ、果たす目的が存在するのです。
あなたは未熟に生まれます。
それは、仕方のないことです。
未熟とは、無知のことです。
あなたは、何も知らずに生まれ、何も知らずに生きなければならないのです。
あなたは、自分が何か?知りません。
そして、自分が成すべきことも知らないのです。
あなたは成長し、自分と自分の成すべきことについて知らなければなりません。
何も知らないままに生きてはなりません。
あなたには、果たすべき人生の目的が存在するのです。
それを果たすことが、あなたにとっての最大の喜びであるということを理解しましょう。
人生の目的を果たすこと以上に重要なことは存在しません。
多くの人が重要だと信じている目の前の快楽や欲望や責任には、人生の目的を果たすこと程の価値はないのです。
多くの人は、目の前の快楽や欲望を貪(むさぼ)り、与えられた責任を果たすことに価値を見出していますが、それ等には、あなたが考えているような価値はないのです。
そのような生き方をしても、得られるのは空しさだけなのです。
人生の目的とは、天命のことです。
それは、あなたの果たすべき使命なのです。
あなたは、天から与えられた使命を果たすために生まれたということを理解しなければなりません。
目の前の快楽や欲望を貪り、誰かに与えられた責任を果たすことが天命だと思いますか?
多くの人は、自分のために生きているのです。
目の前の快楽や欲望を貪るのも、誰かに与えられた責任を果たしているのも、自分の立場や利益のことを考えているからです。
自分の立場や利益を度外視(どがいし)してまでも、何かを成そうとする人は少ないのです。
自分の立場が悪くなり、損失を得たとしても、あなたには成すべきことがあるのです。
それこそが天命なのです。
自分の立場や利益のことを優先する天命など存在しません。
天からの使命は、あなた個人のことを考えるようなものではないのです。
天命は、あなたのことを気にしません。
全体のことを考えて与えられた使命なのです。
自分を優先するような者には、天命を果たすことは出来ません。
自分の立場や利益を守りたい者には、天命を知ることも出来ないのです。
天命を知らずに生きることは不幸です。
それでは、何を得ても空しいからです。
不幸である時には、何を得ても空しいのです。
不幸である時には、何も感じられないのです。
多くの人は、不幸を生きています。
しかしながら、自分が不幸であることには気が付かないのです。
多くの人が不幸であるとすれば、その中にいても自分が不幸であることには気が付かないのです。
不幸の中にいる人達は、不幸を幸福とさえ錯覚(さっかく)するようになるのです。
多くの人は、目の前の快楽や欲望を貪り、与えられた責任を果たすことを幸福と思い込んでいます。
自分の立場や利益が守られることを幸福と思い込んでいるのです。
残念ながら、天命を果たすことがなければ、どのような生き方を選択しても不幸です。
人生の目的を果たすことがなければ、人生は空しいのです。
多くの人は、人生の目的を考えません。
天命のことなど考えることはないのです。
多くの人にとって重要なのは、自分の立場や利益についてです。
多くの人にとっては、自分の立場や利益を守ることが、人生において優先すべきことなのです。
天は、自分の立場や利益を守ることのために、あなたに人生を与えたのではありません。
天からの使命は、個人的なものではないのです。
多くの人が良いと言っているから良いものということではありません。
残念ながら、本当に良いものは、簡単には受け入れられないのです。
もちろん、悪いものも受け入れられることは簡単ではありません。
そのため、多くの人は、良くも悪くもないものを手にするのです。
残念ながら、良くも悪くもないものには、あなたに人生の目的を気付かせる力はありません。
本当に良かったり、本当に悪いからこそ、錯覚を抜け出すことが出来るのです。
多くの人は、良くも悪くもないものを喜んでいます。
多くの人は、不幸を幸福だと思い込み、幸福を不幸だと思い込んでいるのです。
それは、多くの人がそのようにしているからなのです。
人生の目的を果たすためには、自分の道を行かなければなりません。
残念ながら、その道は、他の誰も通ることのない道なのです。
多くの人と同じ道を行っても、無難(ぶなん)に辿り着くだけなのです。
それは、あなたの辿り着くべき目的地ではありません。
良くも悪くもないものからは、天命を教えられることはありません。
それが本当に良いものであったり、本当に悪いものであるからこそ、天命を探す手掛かりとなるのです。
あなたは、現状を疑わなければなりません。
多くの人のように、不幸を幸福と思い込んではならないのです。
多くの人と同じように生きているという理由で安心してはならないのです。
あなたには、果たすべき目的があるのです。
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