この世界には、因果の仕組みが存在しています。
因果を無視することは出来ません。
すべての結果には、それに相応(ふさわ)しい原因が存在するのです。
何一つとして例外はありません。
原因の存在しない結果は存在しません。
すべては当然なのです。
偶然や不運や“奇跡”というものは存在しません。
それが、どのようなことでも、必ずそれを実現するための原因が存在するのです。
見上げる程の巨木も、掌(てのひら)に収まる小さな種から始まります。
種が存在しなければ、巨木は存在しないのです。
その他に、広い大地、豊富な水、陽の光などの様々な原因によって巨木は実現するのです。
一つ一つの原因が、結果を実現するのです。
どのようなことも、様々な原因が積み重なることで実現しているのです。
一つの家は、様々な材料や部品で成り立っています。
様々な材料や部品を組み合わせることで家が建つのです。
家を解体するためには、組み立てた様々な材料や部品を取り除かなければなりません。
組み立てた時の反対の手順で解体するのです。
しかしながら、組み立てるよりも解体する方が苦労します。
それは、崩れないように頑丈に組み立てているからです。
しかしながら、あなたは家を建て替えなければなりません。
それは、古くなって傷んだり、今の生活に合わないからです。
家を建てた時には、それに相応しい生活があったのです。
しかしながら、古い家は今の生活には合わないのです。
そのため、あなたは家を建て替えなければならないのです。
家とは、価値観や人生観のことです。
すべての人が家に住むように、すべての人は価値観や人生観に住んでいるのです。
しかしながら、いつまでもその価値観や人生観に住み続けることは出来ません。
いつまでも同じ価値観や人生観に住み続けることは、問題を引き起こすからです。
古い価値観や人生観では、空しさを実現してしまうのです。
古い家に住み続けていると、健全な生活を送ることが出来ず、やがては家に潰されてしまうのです。
古い価値観や人生観に執着(しゅうちゃく)してはなりません。
それは、空しさや苦悩の種なのです。
あなたは、新しい材料と部品で家を建て替えなければなりません。
それは、より本質的な価値観や人生観なのです。
問題を解決するためには、新たな価値観や人生観を得る必要があります。
新たな価値観や人生観を得るためには、徳を積まなければならないのです。
徳とは、貢献(こうけん)することです。
誰かの役に立つことで徳を積むことが出来るのです。
問題を解決するためには、それ以上の徳を積むしかありません。
自分という既存(きそん)の価値観を捨てなければ、新たな価値観を得ることは出来ないのです。
徳を積むためには、自分を捨てなければなりません。
自分を捨てなければ、誰かの役に立つことは出来ないのです。
古いものに執着すれば、新しいものを手に入れることは出来ません。
あなたは、古い価値観や人生観に執着してはなりません。
新たな原因によって、新たな結果を実現するのです。
徳を積みましょう。
問題よりも大きな徳を積めば、問題は実現しないのです。
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