すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。
すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。
すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。
人生に目的もなく生まれることの出来る人はいません。
どのような人物にも、果たすべき目的が存在するのです。
あなたは、人生の目的を果たさなければなりません。
人生の目的を果たすために生まれたあなたは、人生の目的を果たさなければならないのです。
人生は、目的を果たすためにあるのです。
人生においては、目的を果たすことが最も重要なことだと理解しなければなりません。
それ以外のことを気にする必要はないのです。
しかしながら、人生の目的というものは、あなたの思い描く理想とは異なります。
多くの人は、理想が人生の目的だと思っているでしょう。
多くの人は、理想を実現することが、人生において最も重要なことだと思っているのです。
残念ながら、あなたは理想を実現するために生まれた訳ではありません。
理想とは、自我の築いた誤解です。
多くの人は、自我を信じています。
多くの人は、自我と共に生きることが“普通”なのです。
自我とは、魂の歪みや汚れが生み出した人格です。
それは、あなたの負の側面です。
それは、身体に従う影のようなものなのです。
影もあなたです。
しかしながら、影はあなたの実体ではありません。
あくまで、それは、虚像(きょぞう)に過ぎないのです。
多くの人は、映し出された影を見て、それを自分だと思うのです。
影を見続けていると、それが自分だと思い込んでしまうのです。
影は自分の負の側面を映し出した虚像です。
それは、自分の一表現ではありますが、本質ではありません。
あなたは、影ではなく、それを映し出す光を理解しなければならないのです。
影は身体の投影(とうえい)ですが、それを映し出す光が存在しているのです。
光があなたに影を見せているのです。
あなたが影を見ているのは、光に気が付くためです。
影を見て楽しむためではありません。
残念ながら、多くの人は、映画を鑑賞(かんしょう)するように影を見ています。
そして、いつしか影を現実だと思い込んで熱中してしまうのです。
しかしながら、影は自分の歪みや汚れなどの負の側面を映しているに過ぎません。
自我に従って理想を実現しようと努めても、人生は空しいのです。
理想を実現したとしても、満たされることはありません。
理想を実現したとしても、すぐに次の理想が現れるのです。
それは、喉(のど)の渇きのように決して満たされることはないのです。
映画を観ても、あなたは満たされません。
その時は幸せな気持ちでいられるかも知れませんが、映画が終わり現実に戻れば、また空しくなるのです。
あなたは、影によって身体に気が付きましょう。
身体とは、真我(しんが)のことです。
それは、あなたの正の側面です。
自我と真我の二つの側面を持つのがあなたなのです。
影が身体から離れないのはそのためです。
自我を消滅(しょうめつ)させることは出来ません。
しかしながら、自我に従わずに生きることは出来ます。
それは、影を見ずに光に向かって生きることです。
影を見ていると、自我に従って生きることになります。
そこで、影に背を向けて、光を見るのです。
光とは、宿命のことです。
それは、理想とは全く異なる必要を導くでしょう。
自我に従って生きていた多くの人には、宿命を受け入れることが難しいかも知れません。
宿命に従い、真我と共に生きることは、自我の生き方とは全く異なるのです。
多くの人は、自我と共に理想を実現しようと生きています。
それが“普通”です。
そのため、真我と共に宿命を受け入れる生き方には違和感があるのです。
しかしながら、あなたが満たされるためには、真我と共に宿命を受け入れるしかありません。
なぜなら、自我と共に理想を実現しようとしても満たされないからです。
答えは明らかです。
どう生きても構いません。
しかしながら、満たされないと思うのならば振り向きましょう。
そこには、宿命があるのです。
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