この世界には、真(まこと)が存在しています。
真とは、本質のことです。
すべての存在には、その中心に真という本質が存在しているのです。
真は隠されています。
それは、偽りによって覆(おお)われているのです。
この世界には、偽りが存在しています。
偽りとは、現象のことです。
すべての存在は、現象という偽りによって覆われているのです。
この世界におけるすべての現象は、決して真実ではありません。
あなたは偽りを見ているのです。
そして、あなたは偽りを体験するのです。
残念ながら、真を見ることは出来ません。
そして、真を体験することは出来ないのです。
この世界には、因果の仕組みが存在しています。
因果の仕組みとは、すべての結果には、それに相応しい原因が存在するというものです。
どのような現象にも、本質が存在するということなのです。
本質は、現象を現します。
しかしながら、原因である真と、結果である偽りでは大きな違いがあるのです。
すべての人は未熟に生まれます。
そのため、すべての人の認識は歪んでいます。
多くの人には、結果から原因を理解することが出来ません。
現象である偽りから、本質である真を理解することの出来る人は少ないのです。
歪んだ認識を通じて見れば、すべてが歪んでしまいます。
この世界には、必要のみが実現します。
しかしながら、多くの人には、その必要を理解する力が無いのです。
必要を理解することが出来ず、間違った認識に至(いた)るのです。
すべての人は誤解を避けられません。
すべての人は、誤解しなければならないのです。
すべての人は誤解によって、問題を生じます。
問題は葛藤(かっとう)を引き起こします。
それは、苦しみへと移行するのです。
すべての人にとって、人生は苦しみです。
人生において、苦しみを避けることは出来ません。
どのような人物も、苦しみを経験しなければならないのです。
それが、人生にとっての必要なのです。
あなたは、偽りと共に生きなければなりません。
あなたが見るのは偽りです。
そして、あなたが体験するのは偽りなのです。
苦しみは避けられないのです。
しかしながら、苦しむことによって、あなたは偽りと向き合うことが出来ます。
偽りと向き合い続けていれば、それが本質ではないことを理解するのです。
偽りが現象であるということに気が付けば、それに執着(しゅうちゃく)することはなくなります。
現象に執着することがなければ、本質へと向かい、それに気が付くことが出来るのです。
本質である真に気が付くことは大切です。
なぜなら、真に気が付くことが出来れば、認識が正しい状態になるからです。
認識が正しい状態であれば、偽りの中に真を認識することが出来ます。
偽りの中に真を認識することが出来れば、苦しまずに済(す)むのです。
歪んだ認識によって生きる人にとって、人生の苦しみは避けられないことです。
しかしながら、認識を正し、真を見極めるのであれば、人生の苦しみに苦しむ必要はなくなるのです。
認識を正した人にとって、苦しみは学びとなります。
学びとなった苦しみは、豊かさとして認識されるのです。
人生に豊かさを実現するためには、現象である偽りに対する執着を手放し、本質である真を生きなければならないのです。
残念ながら、多くの人は、偽りによって豊かさを得ようと考えています。
多くの人は、現象の違いによって人生が豊かになると思い込んでいるのです。
例えば、美しい容姿や贅沢(ぜいたく)な暮らしなどの現象によっては、人生が豊かになることはありません。
現象をどれだけ磨いても、偽りを磨くだけだからです。
偽りは偽りなのです。
その中に存在する真に気が付くことが重要なのです。
多くの偽りを所有するよりも、一つの真を所有する方が優れています。
偽りをどれだけ所有しても、人生に豊かさは実現しないのです。
あなたは、このことを覚えておかなければなりません。
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