この世界には、理(ことわり)が存在しています。
理とは、この世界における秩序(ちつじょ)です。
理は、すべてに影響します。
どのような存在も、理の影響を避けることは出来ないのです。
理が不正を働くことはありません。
誰にとっても、理は正しく働くのです。
あなたは、そのことを覚えておかなければなりません。
理の働きを避けることは出来ません。
理を出し抜こうとしても無駄です。
理によって、すべての不正は暴かれ、すべてが正しく裁かれるのです。
理は、すべてを平らに均(なら)します。
高いものは低くし、低いものは高くします。
理は、すべてを相応しくするのです。
そのため、あなたは常に自分に相応しい状況に置かれることになるのです。
どのような状況も、あなたにとって相応しいということを理解しなければなりません。
何一つとして、あなたに相応しくない状況というものは存在しないのです。
別の状況を求めたとしても無駄なことです。
なぜなら、導かれる状況というのは、あなたの状態に相応しいからです。
自分に相応しい状況以外を得ることは出来ないのです。
どこへ行っても同じ状況に陥(おちい)ります。
誰と居ても同じ状況に陥ります。
何をしても同じ状況に陥るのです。
現状を否定するだけでは、別の状況を得ることは出来ません。
別の状況を得るためには、自分を変える必要があるのです。
自分を変えることなく、状況が変わることはありません。
自分が変われば、それに相応しい状況が得られるのです。
それが理の働きなのです。
あなたには、理の働きをどうすることも出来ません。
季節の移り変わりをどうすることも出来ないように、理の働きをどうすることも出来ないのです。
あなたは、理の働きに従わなければなりません。
理の働きに逆らおうなどと考えてはならないのです。
この世界には、どうすることも出来ないことがあるのです。
あなたには、どうすることも出来ないことばかりなのです。
そのことを覚えておかなければならないのです。
この世界には、因果の仕組みが存在しています。
それは、理の働きの一つです。
因果の仕組みとは、すべての結果には、それに相応しい原因が存在し、すべての原因には、それに相応しい結果が実現するというものです。
人生における原因とは、自分自身です。
それは、目の前に導かれる状況の原因が自分自身であるということなのです。
残念ながら、多くの人は、そのことを知りません。
目の前に導かれる状況は、誰かや何かが原因であると思い込んでいるのです。
多くの人が、誰かや何かに対して、怒りや悲しみの感情を向けているのは、原因が自分に無いことを信じているからなのです。
誰かや何かが、そのように働いたのは、あなたがそのような状態であるからです。
誰かや何かは、あなたに相応しく働くのです。
あなたが異なる状態であれば、誰かや何かは異なる働きをしたのです。
人それぞれに受ける待遇が異なるのは、原因が自分自身にあるからなのです。
原因が誰かや何かにあれば、人はそれぞれに同じ待遇を受けることになるのです。
しかしながら、人はそれぞれに異なる待遇を受けるのです。
それは、原因が自分自身にあるからなのです。
すべての原因は自分自身です。
あなたは、そのことを覚えておかなければなりません。
あなたのものは、あなたに返します。
それが、因果の仕組みであり、理の働きなのです。
”身から出た錆(さび)”という言葉があります。
鉄は、鉄だから錆びるのです。
樹木や石が錆びることはありません。
それは、錆を所有してはいないからです。
すべては、自分自身の結果なのです。
あなたは、そのことを理解し、覚えておかなければなりません。
あなたは、自分のものを受け取るのです。
誰かや何かのものを受けとることはありません。
自分が変われば、別のものを受けとることが出来ます。
別のものを受け取りたければ、自分を変えましょう。
この世界では、自分のものが返るのです。
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