すべての人は、人生に生まれました。
すべての人は、人生を生きなければなりません。
どのような人物も、人生を放棄(ほうき)することは出来ません。
どのような人物も、人生の目的を果たさなければならないのです。
しかしながら、人生の目的を果たすことは容易(ようい)ではありません。
なぜなら、人生は空しいからです。
どのような人生も、空しいのです。
あなたは、空しさを生きなければならないのです。
何を得て、何を失っても、人生は空しさを避けられません。
この世は幻想に過ぎないのです。
幻想は、それがどのようなものであろうとも、幻想である以上空しいのです。
空しくない人生など存在しません。
すべての人生は空しいのです。
あなたは、そのことを理解しなければなりません。
そして、覚えておかなければならないのです。
多くの人は、人生に希望を抱きます。
多くの人は、人生には希望が存在し、いつか自分を満たしてくれると考えているのです。
しかしながら、何を得て、何を失っても、空しさだけは避けられません。
幻想の中から何かを得ても、それは空しいのです。
多くの人は、幻想の中から何かを得ようとしています。
しかしながら、幻想の中から得られるものは幻想なのです。
幻想をどれだけ集めても、幻想に変わりないのです。
人生は幻想です。
この世の富も幻想なのです。
この世の富をどれだけ集めても、空しさを避けることは出来ません。
この世の富をどれだけ使っても、空しさを買い取ることは出来ないのです。
この世の富を集めることは、空しさを避けるためではありません。
あなたは、この世の富を集めることによって、この世が幻想に過ぎないことに気が付くことが求められているのです。
人生が幻想に過ぎないことに気が付いてからが、本当の人生の始まりです。
幻想に熱を上げている間は、人生が幻想であることに気が付きません。
それは、丁度、映画を観ているようなものなのです。
映画を観ている人は、映画の世界に入り込みます。
映画は幻想ですが、映画を観ている時には、それは、その人にとっての現実なのです。
映画は、意図的に作られた世界観です。
それは、劇的な物語なのです。
人生も、意図的に作られた世界観なのです。
そこに入り込んでしまえば、真実に気が付くことが出来ません。
残念ながら、多くの人は、映画を真実と思い込んでしまうのです。
多くの人は、人生という名の映画に心酔(しんすい)し、それを現実だと思い込むのです。
そして、この世の富を現実だと信じ込みます。
映画を観ている観客が、どれだけ映画に熱中したとしても、空しいだけです。
観客には、映画をどうすることも出来ないのです。
観客は、映画を観るだけです。
それ以上のことは何も出来ないのです。
映画の本質は、その映画が作られた動機です。
それを知ることが、人生の目的の一つなのです。
人生から、この世の富から離れなければなりません。
客観視することによって、冷静でいられます。
多くの人は、欲に溺(おぼ)れてしまいます。
多くの人は、良いものを得ることに必死なのです。
しかしながら、本質の他に良いものは存在しません。
この世の富に価値はありません。
なぜなら、何一つどうすることも出来ないからです。
観客が、映画の中から何かを取り出すことができるでしょうか?
残念ながら、そのようなことは出来ないのです。
偽りの豊かさに騙(だま)されてはなりません。
表面的なところに捕らわれ、大切なものを見失ってはなりません。
幻想を手放し、現実を手に入れましょう。
欲に溺れてはなりません。
人生の動機に気付き、人生の目的を果たすのです。
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