一つの道

 すべての人は、人生に目的を以（もっ）て生まれます。

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。

すべての人生には、果たすべき目的が存在するのです。

目的の存在しない人生はありません。

それが、どのような人生であろうとも、目的が存在するということを覚えておきましょう。

大切なのは、人生には果たすべき目的が存在するということを理解することです。

あなたの人生がどのようなものであれ、果たすべき目的が存在するのです。

残念ながら、無意味に生まれることの出来る人はいません。

あなたが、人生を無意味に思えたとしても、決して無意味ではないのです。

どのような人物の、どのような人生であれ、大切な意味が存在するのです。

何一つとして、無駄な人生は存在しません。

あなたの人生には、価値が存在するのです。

無意味なことはありません。

すべてには、大切な意味と価値が存在するのです。

あなたは、その意味と価値を軽んじてはなりません。

人生には果たすべき目的があります。

すべての人は、目的を果たす必要があるのです。

人生の目的を果たさなければ、人生に価値を見出すことは出来ないのです。

人生の目的は一つです。

それは、一つの生き方であり、一つの価値なのです。

残念ながら、人は、特定の一つの生き方しか選ぶことが出来ません。

そして、人は、特定の一つの価値観しか選ぶことは出来ないのです。

二つの生き方や価値観を選ぶことは出来ないのです。

一つの生き方を選べば、他の生き方は諦めなければなりません。

一つの価値観を選べば、他の価値観は諦めなければならないのです。

残念ながら、二つの生き方や価値観を全（まっと）うすることは出来ないのです。

”二兎（にと）追う者は一兎をも得ず”ということなのです。

欲張って、二つのことを全うしようとしても、結局はどちらにも集中することが出来ません。

残念ながら、人は、二つの生き方や価値観を全うすることが出来る程、器用ではないのです。

一つの生き方や価値観を全うすることすら難しいのです。

例えば、”神”への信仰を全うしながら、金儲（かねもう）けを全うすることは出来ません。

それは、相反する行為だからです。

昼と夜のどちらも生きることは出来ません。

昼に生きれば、夜に生きることは出来ないのです。

夜に生きれば、昼に生きることは出来ません。

昼と夜のどちらも生きようとしても、長くは続かないのです。

決して、二つを全うすることは出来ないのです。

大切なのは、一つの生き方や価値観を全うすることです。

”神”に仕（つか）えるのであれば、金儲けは諦めなければなりません。

金儲けを全うするためには、”神”への信仰を諦めなければならないのです。

多くの人は欲深く、何もかもを欲しがります。

多くの人は、昼と夜のどちらも手に入れようとするのです。

走るなら、翼を諦めなければなりません。

泳ぐなら、脚（あし）を諦めなければなりません。

飛ぶなら、腕を諦めなければならないのです。

走ることを全うするためには、脚が必要です。

泳ぐことを全うするためには、鰭（ひれ）が必要です。

飛ぶことを全うするためには、翼が必要なのです。

あなたは、人生に目的を以（もっ）て生まれます。

あなたは、人生の目的を全うしなければなりません。

残念ながら、迷いを完全に取り除くことは出来ません。

あなたは、迷いの生存を続けなければなりません。

この世界においては、迷いを手放すことは出来ないのです。

しかしながら、迷いながらも人生の目的を全うしなければならないのです。

それは、容易（ようい）なことではありませんが、果たさなければならないことなのです。

あれやこれやと欲張ってはなりません。

一つの生き方や価値観を追求し、全うしなければならないのです。

一つを全うするために、もう一つは諦めましょう。

心を決めましょう。

何を信仰するか？ということは、とても重要なことなのです。

あなたは、二人の主人に兼ね仕えることは出来ません。

あなたは、二人の人を同じように愛することが出来ないのです。

一方を重んじれば、一方を軽んじなければなりません。

あなたは、選ばなければなりません。

二つの道を進むことは出来ないのです。