一対

大切なのは、人生の目的を果たすことです。

人生は、旅のようなものです。

あなたは、目的地に辿り着かなければならないのです。

人生は、目的地に辿り着くための旅路なのです。

あなたは、目的地に向かって歩まなければならないのです。

旅にとって重要なのは、歩みです。

歩みがしっかりしていなければ、目的地に辿り着くことは出来ないのです。

大切なのは、一歩一歩を確実に踏み出すことです。

そして、一歩一歩を確実に踏み締（し）めることなのです。

歩みが頼りなければ、躓（つまず）いたり、転倒してしまうでしょう。

その結果、怪我をして、停滞を余儀無（よぎな）くされてしまうのです。

人生に停滞することは、空しさを実現します。

人生に空しさを覚える時、人は、人生に停滞しているのです。

日々の忙しさと、人生の旅路は同じことではありません。

どれだけ忙しく日々を過ごしていたとしても、人生は展開していないということもあるのです。

忙しく日々を過ごしている人であっても、空しさを覚えるのです。

あなたは、何のために生きているのですか？

忙しく日々を過ごしているのは、何のためなのですか？

残念ながら、多くの人は、この問いに答えることが出来ません。

そして、この問いから逃れるために、日々を忙しく過ごしているのです。

人は、いつかは人生を考えなければなりません。

誰一人として、人生という難題からは逃れられないのです。

あなたは、人生と向き合わなければならない時がやって来ます。

その時に困らないように、人生について考えましょう。

多くの人は、人生について考えることをしません。

自分の立場や、利益や、将来については考えるでしょう。

すべては保身のためです。

残念ながら、保身について考えることは、人生について考えることにはならないのです。

人生とは、必要な体験です。

人生には、不要は実現しません。

それが、どのような体験であったとしても、それが必要な体験であったのです。

人生は、決して思い通りにはなりません。

人生の展開は、予想することが出来ないのです。

あなたは、思い通りの現状を生きているでしょうか？

残念ながら、あなたの現状は、理想とは異なっているはずです。

理想よりも満足しているかも知れませんし、不満に思っているかも知れません。

どちらにしても、理想は実現していないのです。

多くの人は、幸福という理想を求めます。

誰もが、幸福になることを夢見ているのです。

多くの人は、幸福を追い求める余り、苦悩を蔑（ないがし）ろにします。

多くの人は、苦悩を嫌い、拒絶するのです。

幸福と苦悩は一対（いっつい）です。

二つを切り離すことは出来ません。

幸福が存在しなければ苦悩は存在せず、苦悩が存在しなければ幸福は存在しないのです。

一方を優先すれば、一方を軽んじることになります。

それは、左右の足で差を生むようなことなのです。

人生に豊かさを必要とするのであれば、幸福と苦悩の両方を大切にしなければなりません。

どちらか一方を追い求めれば、バランスを崩してしまいます。

それは、人生に停滞を実現し、空しさが導かれるのです。

幸福と苦悩のどちらであっても、それを大切に扱（あつか）えば、人生が最善のバランスで導いてくれます。

人生は、あなたが求めなくても、最善を導きます。

しかし、あなたが求めれば、そのバランスを崩してしまうのです。

人生は思い通りにはならないのが自然です。

しかしながら、それが最善であるということを理解しなければなりません。

理想や幸福を追い求める余り、人生に空しさを実現してはなりません。

自分にとって都合の良いことばかりでは、人生は空しいのです。