すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。
すべての人は、人生の目的を果たさなければならないのです。
誰一人として、人生の目的を無視して生きることは出来ません。
すべての人は、人生の目的と共に生きなければならないのです。
人生の目的を果たすためには、価値を見出さなければなりません。
価値を見出すことがなければ、人生の目的を果たすことは出来ないのです。
価値とは、本質のことです。
この世界においては、本質にこそ価値があるのです。
しかしながら、多くの人は、本質に価値を見出してはいません。
多くの人は、物事の表面的な部分に価値を見出しているのです。
大切なのは、中身です。
しかしながら、多くの人は、外側に価値を置きます。
多くの人は、その中身ではなく、装飾(そうしょく)に目を奪われているのです。
多くの人は、美しい装飾に価値を見出します。
外側が美しければ、中身は気にしないのです。
それは、中身にまで認識が及(およ)ぶことが無いからです。
残念ながら、多くの人は、中身を認識することが出来ません。
多くの人は、外側が美しければ、中身も美しいと思い込んでしまうのです。
残念ながら、外側と中身は比例(ひれい)しません。
外側が美しければ、中身も美しいということはないのです。
この世には、美しい見た目の毒が存在し、醜(みにく)い見た目の薬が存在するのです。
あなたは、美しい見た目の毒と、醜い見た目の薬のどちらを選びますか?
本質を見極めなければ、あなたは価値を失ってしまうでしょう。
残念ながら、多くの人は価値を見極めることが出来ません。
多くの人は、価値の無いものに価値を見出し、価値のあるものの価値を無視しているのです。
あなたは、朽(く)ちるものに価値を見出してはなりません。
真(まこと)の価値は、朽ちることのないものにこそ宿るのです。
本質は朽ちることがありません。
朽ちるのは、いつも外側の装飾です。
あなたは、そのことを理解しなければなりません。
この世の一切(いっさい)は朽ち果ててしまいます。
この世において、朽ち果てることのないものは存在しません。
なぜなら、この世は生と同時に死が存在するからです。
この世には、陰陽(いんよう)の仕組みが存在しています。
どのようなものにも、相反(あいはん)する二つの性質が宿るのです。
生には死が備わります。
昼には夜が備わり、幸福には苦悩が備わるのです。
すべてが朽ち果てます。
永遠に続く生は存在しません。
生は、必ず死へと辿り着くのです。
永遠に続く昼や、永遠に続く幸福など存在しません。
昼は夜に、幸福や苦悩へと辿り着かなければならないのです。
それが、この世の規則であるということを理解しなければなりません。
そして、生にも、昼にも、幸福にも、価値は無いということを知らなければなりません。
朽ち果てるものは本質ではありません。
朽ち果てるものに価値を期待しても、それを失うだけなのです。
あなたは、朽ち果てることのないものに価値を見出さなければなりません。
例えば、思い遣(や)りです。
誰かや何かに対する思い遣りが、朽ち果てることはありません。
なぜなら、それは本質だからです。
思い遣りから生じる行為は朽ち果ててしまいます。
思い遣りから得た報酬(ほうしゅう)も朽ち果ててしまうのです。
しかし、思い遣りは朽ち果てません。
思い遣りには、本質的な価値があります。
あなたは、思い遣りを見失ってはなりません。
思い遣りを以て生きれば、本質を得ることが出来るでしょう。
思い遣りを以て生きることが出来ない者は、朽ち果てる装飾を得るのです。
それは、空しさなのです。
残念ながら、多くの人は、苦労をして空しさを手にします。
この世の富を集めてどうするのでしょう?
それ等はすべて朽ち果ててしまうのです。
徳(とく)を積むのです。
徳を積むためには、思い遣りが必要不可欠です。
思い遣りの無い者には、徳を積むことなど出来ないのです。
あなたは、徳に価値を見出しましょう。
朽ち果てる空しさに価値を見出してはなりません。
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