孤独を生きる

あなたには、進まなければならない道があります。

あなたは、その道を通って、自分自身に辿り着かなければならないのです。

あなたには、果たさなければならない目的が存在します。

それは、自分自身に成るという目的なのです。

それ以外の目的は存在しません。

あなたは、自分自身に成らなければならないのです。

すべての人は、人生に目的を以（もっ）て生まれます。

誰一人として、人生に目的も無く生まれることはないのです。

誰もが、自分自身を目指さなければなりません。

そして、自分自身に辿（たど）り着き、自分自身に成らなければならないのです。

あなたは、自分以外の誰かに成ろうとしてはなりません。

そして、自分以外の誰かに成ってはならないのです。

残念ながら、人生を完成させるためには、自分自身に成るしかありません。

人生に豊かさを必要とするのであれば、自分自身に成らなければならないのです。

自分自身から遠ざかる程に、乏（とぼ）しさが増すのです。

自分自身を否定（ひてい）する者が、人生を完成させることや、人生に豊かさを実現することは出来ないのです。

あなたが、人生に豊かさを求め、人生の完成を必要とするのであれば、自分自身を否定してはなりません。

多くの人は、自分自身を否定しています。

多くの人は、自分以外の誰かに成ろうとしているのです。

それは、自分以外の誰かは幸福そうに見えるからです。

しかしながら、幸福そうに見える人も、幸福であるかは分かりません。

他者には、実情は分からないものなのです。

表面に見えている部分によって判断してはなりません。

表面に見えている部分と実情は、大きく異なっているものなのです。

あなたは、枝葉を見て、樹の根を知ることが出来ますか？

その樹がどのような形をしていたとしても、地面に埋もれている根の形を知ることは出来ません。

実情は、誰にも分からないものなのです。

そのため、他者に憧れることは間違っています。

他者の実情は、あなたの想像するようなものではないからです。

あなたには、他者のことは何も分からないのです。

安易（あんい）に憧れ、安易に真似をしてはなりません。

他者の進むべき道を進んだとしても、あなたが幸福や豊かさを得ることは出来ないのです。

あなたが幸福や豊かさを得るためには、自分自身の道を進むしかありません。

それは、独りの道です。

自分自身とは、この世に唯一（ゆいいつ）の存在だからです。

孤独を選ばなければ、自分自身に成ることは出来ないのです。

あなたは、孤独を選ばなければなりません。

孤独を歩まなければならないのです。

しかしながら、多くの人は、孤独を恐れます。

孤独であることは、孤立するということではありません。

孤独であるということは、独立するということなのです。

孤独である時、人は、他者と協力することが出来ます。

孤独でなければ、人は、他者と協力することが出来ないのです。

孤独でなければ、人は、他者に依存（いそん）します。

それは、互いを苦しめてしまうのです。

苦しみは、互いに反発します。

その結果、孤立してしまうのです。

大切なのは、孤独によって協力することです。

あなたは、孤独を生きなければなりません。

自分の道を独りで進み、自分自身に成るのです。

孤独は恐ろしいものではありません。

なぜなら、あなたが孤独を選らんだ時、自分が孤独でないことに気が付くからです。

孤独を選ぶことの無い者には、自分が孤独でないということに気が付くことが出来ません。

自分が孤独だと考えている人は、自分自身に成ることが出来ないのです。

孤独を恐れている者は、自分自身には成れません。

自分自身に成ることが出来なければ、人生の豊かさや、人生の完成は実現しないのです。

あなたは、自分自身に成ることを決めましょう。

そうすれば、あなたは人生の豊かさと完成を実現することが出来るでしょう。

孤独を恐れてはなりません。

恐れは、真（まこと）を隠してしまいます。

恐れは、偽りを見せるのです。

自分自身に成ることが真です。

他者への憧れは偽りなのです。

あなたは、自分自身に成るために他者への憧れを使いましょう。

目的を見失い、道を外れてはなりません。

あなたには、進まなければならない道があります。

あなたは、恐れを手放し、孤独と共にその道を通り、自分自身に辿り着かなければなりません。