すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。
すべての人は、人生に目的を以て生まれなければならないのです。
人生に目的も無く生まれることの出来る人はいません。
どのような人物であろうとも、果たさなければならない目的があるのです。
人生の目的を果たすためには、それに相応しい役割が与えられています。
人は、役割を果たすことによって、人生の目的を果たすことが出来るのです。
役割を果たすことがなければ、人生の目的を果たすことは出来ません。
あなたが人生の目的を果たすためには、人生の役割を果たさなければならないのです。
人生の役割を果たすために、すべての人に分際が与えられています。
分際を生きることがなければ、人生の役割を果たすことは出来ないのです。
分際とは、人それぞれに異なるものです。
この世界には、同じ分際を以て生まれる人はいません。
それは、同じ役割の人がいないのと同じです。
同じ目的の人がいないのと同じなのです。
人は、それぞれに異なる理由のために生まれます。
誰一人として、同じ目的のために生まれることはないのです。
あなたは、そのことを覚えておきましょう。
生まれた理由が異なるのだから、おかれた状況や環境が異なるのも自然です。
寧(むし)ろ、同じ状況や環境を得ていれば不自然なのです。
人は、同じでは有り得ません。
人は、それぞれに異なっていなければならないのです。
どのような状況や環境を得ていようとも、今はそれで良いのです。
多くの人は、自らのおかれた状況や環境を否定し、より”良い”状況や環境を欲します。
残念ながら、自らのおかれた状況や環境以上に良いものは存在しません。
現状を否定したところで、それよりも良いものを得ることは出来ないのです。
あなたは、常に最善を受け取っています。
あなたは、常に最善の状況と環境を手にしているのです。
何が不満なのですか?
あなたには、最高のものが与えられているのです。
残念ながら、多くの人は、それを理解することが出来ないのです。
この世界には、因果の仕組みが存在しています。
すべての結果には、それに相応しい原因が存在するのです。
しかしながら、多くの人はそのことを理解しません。
多くの人は、最善よりも、理想を追い求めるのです。
残念ながら、理想を実現する必要はありません。
なぜなら、理想とは、未熟なあなたの歪んだ認識が生み出す、誤解に過ぎないからです。
すべての人は、未熟に生まれます。
すべての人は、未熟に生まれなければなりません。
未熟者には、何が最善であり、何が必要であるのか分からないのです。
目の前には最高の状況と環境が存在しているにもかかわらず、それに気が付かないのです。
未熟でなければ、目の前の状況や環境が最善であるということに気が付くのです。
しかしながら、あなたは未熟です。
あなたには、目の前の最善が分からないのです。
理想とは、遠い場所の幻想です。
遠くにあるものは良く見えるものなのです。
しかしながら、遠くにある美しいものも、近くで見ると同じようには見えません。
例え、想像を遥かに超える美しさであったとしても、それを得るための道のりは険(けわ)しいものなのです。
あなたは、その険しさに挫(くじ)けてしまうのです。
多くの人は、より良いものを探しています。
理想を実現しようと努めているのです。
大抵の場合、理想を実現しようとする時には、分際を無視しています。
多くの人は、分際よりも良いものを求めているのです。
しかしながら、分際よりも良いものを手に入れることは出来ません。
山に登った経験の無い者には、山頂の景色を得ることは出来ないのです。
それは、相応しくないからです。
今はそれで良いのです。
山に登った経験の無い者であっても、何度も挑戦する内に山頂へと近付くことが出来るのです。
今は叶わないことであっても、いつかは叶うかも知れないのです。
分際を無視することは最善ではありません。
あなたは、分際に相応しいことで満足しましょう。
分際に従わなければなりません。
あなたには、そこにいる意味があるのです。
その状況や環境には、あなたが必要なのです。
そして、あなたにも、その状況や環境が必要なのです。
そのことを理解しましょう。
より良いものなど存在しません。
それが、最も良いものなのです。
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