見えないところ

すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。 

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。 

すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。

誰一人として、無駄に生まれることは出来ません。 

誰一人として、無駄に生きることは出来ないのです。

あなたは、人生の目的を果たすために生きなければなりません。

人生の目的を果たすことが、人生に生まれ、生きる理由なのです。

人生の目的を無視することは、生きる理由を無視することです。

生きる理由を見失って生きたとしても、人生を意義のあるものにすることが出来ません。

それでは、人生は空しいのです。

人生を豊かに生きるためには、人生の目的を果たすために生きなければならないのです。

人生の目的を果たすために生きるためには、運命に従(したが)って人生を懸命に生きなければなりません。

運命を否定し、自分勝手に生きたとしても、人生に豊かさを実現することは出来ないのです。

理想を追い求め、目の前の快楽や欲望や責任を貪(むさぼ)り、地位や名声や財産を手に入れたとしても、人生は空しいのです。

あなたは自分勝手な理想を手放し、運命に従って人生の目的を果たさなければならないのです。

自分勝手に生きたとしても、豊かな人生を生きられないのだから仕方がないのです。

運命に従うことが都合の悪い生き方であったとしても、その結果として豊かな人生を得られるのであれば、その方が良いのです。

人生は、豊かに生きる方が良いのです。

あなたは、豊かに生きなければなりません。

樹木が豊かに枝葉を茂らせ、花を咲かせて、実を付けるためには、根が豊かでなければなりません。

根は地中にあり、見えません。

しかしながら、根の状態が樹木の豊かさを左右するのです。

どのような大樹も、根の状態が悪ければ枯れてしまいます。

見えないところが豊かでなければ、見えるところも豊かではないのです。

根が豊かであれば、枝葉も花も実も豊かなのです。

あなたは、見えないところの豊かさを大切にしなければなりません。

見えるところをいくら飾(かざ)っても、それは豊かさではないのです。

見えないところが豊かでなければ、見えるところをどれだけ飾っても空しいのです。

枝葉が茂り、たくさんの花を咲かせ、多くの実を付ける大樹も、根を切れば必ず枯れてしまいます。

見た目には華(はな)やかに存在していたとしても、必ず枯れてしまうのです。

枝葉を茂らせ、たくさんの花を咲かせ、多くの実を付けていたとしても、その豊かさが続くとは限らないのです。

見た目を飾ることに頓着(とんちゃく)し、見えないところの努力を怠(おこた)れば、豊かさはすぐに崩れ去ってしまうのです。

あなたは、見えないところの努力を怠ってはなりません。

運命に従うことを嫌い、目の前の快楽や欲望や責任を貪(むさぼ)り、地位や名声や財産を追い求めるような華やかな人生を喜んではならないのです。

人生を思い通りに生きることには価値がないのです。

見た目だけの薄っぺらい人生にしてはならないのです。

枝葉や花や実を飾ることではなく、根を伸ばすことに努めましょう。

根を伸ばすことに専念すれば、必要な時に、必要な豊かさを手にすることが出来るのです。

しかしながら、根を伸ばすことを怠っていれば、必要な時に、必要な豊かさを手に入れることは出来ないのです。

地味で思い通りにならない人生だとしても、運命がそうさせるのであればそれで良いのです。

あなたは、運命を否定してはなりません。

見た目に騙(だま)されてはなりません。

見えないところの努力を怠ってはなりません。