不毛な争い

すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。 

すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。

誰一人として、無駄に生まれることは出来ません。 

誰一人として、無駄に生きることは出来ないのです。

あなたは、人生の目的を果たすために生まれました。

あなたは、人生の目的を果たすために生きなければなりません。

人生の目的を果たすために生きることが、人生を生きる理由です。

残念ながら、人生の目的を果たすこと以外には、人生を生きる理由はないのです。

残念ながら、理想は目的には成り得ません。

なぜなら、理想には終わりがないからです。

理想は終わりまでもを否定するのです。

理想は、現実を否定します。

それは、理想と現実が同じ結果にはならないからです。

それは、理想が利己的な利益を追求する道であるのに対して、現実は利他的な利益を追求する道だからです。

理想は、あなたの思いを実現するための道であり、現実は、人生の目的を実現するための道なのです。

理想と現実の二つの道は、決して同じ場所には辿り着きません。

理想は不満や空しさへと辿り着き、現実は満足や豊かさへと辿り着くのです。

道が辿り着く所は決まっています。

残念ながら、あなたにはそれを変えることは出来ません。

人生の目的を果たすために生きなければ、人生に満足や豊かさを実現することは出来ないのです。

人生に満足や豊かさを実現するためには、理想の道ではなく、人生の目的を果たす道を行かなければなりません。

あなたは、現実を否定してはなりません。

それがどのような現実であれ、人生の目的を果たすための必要であり、最善なのです。

現実を敵とし、争って倒そうなどと考えてはならないのです。

あなたが敵と争い、倒すことは無駄です。

なぜなら、目の前の敵を倒したとしても、すぐに同じような敵が現れるからです。

敵は、自分自身がそのように認定した幻想に過ぎません。

本来ならば、敵など存在しませんが、理想の道を行くことで敵に見えているのです。

そのため、自分自身を改めない限りは、敵は無限に現れるのです。

目の前の敵を倒したところで意味がないのです。

敵を倒そうとする時間と労力は、自分を磨き成長させるために費やさなければなりません。

自分を磨き成長させなければ、敵など存在しないということにも気が付かず、理想の先にあるものが不満や空しさであることにも気が付かないのです。

あなたは、現実を否定し、敵を倒そうとしてはなりません。

人生を思い通りにしようとはせずに、自分自身を磨き成長させることに心血を注ぎましょう。

自分自身を成長させなければ、人生の目的を理解することも、それを果たすことも出来ません。

敵と争っている時間は、あなたの成長の時間を奪うのです。

あなたは、出来るだけ早く、不毛な争いに終止符を打たなければなりません。