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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2012年9月22日土曜日

相手の正義

自らの主張が通るほど、人間関係は容易いものではありません。
一人ひとりに主義があり、主張があります。
どのような人物であっても、その人独自の考えがあるのです。
思想を統一することなどできません。
それは、すべての人物が自由を求め、自分自身であることを望んでいるからです。
誰もが自分自身の思想を以って生きていくことを望んでいます。
誰もその欲求から逃れることはできません。
誰もが許されるのならば自分自身でありたいのです。
そのため、人は自分自身の主義や主張を持ち、その思想を大切にします。
そして、その思想が侵されることを嫌うのです。
あなたも、自らの考え方や生き方を否定された時に腹が立った経験があるでしょう。
誰もが自らの思想を侵されると不満を抱くものなのです。
自由な思想を抱くことは、人が人であるための最低限の条件です。
自らの信じるものを信じ、好きなものを好み、大切なものを守ることが、人を人として成り立たせます。
自らの信じるものを信じることもできず、好きなもの好むこともできず、大切なものを守ることもできなければ、人は人としての形を保つことはできないのです。
個性を守ることこそが、自らを守ることであるということを理解しなければならないでしょう。
自分自身を否定されるということは、自分自身が傷付けられるということです。
そのため、自らを否定された人は相手に対して不満を持ちます。
それを建設的に捉えることができる価値観を所有しているのならば、否定も力に変えることができるでしょうが、多くの人は否定を破滅的に捉えてしまいます。
否定を破滅的に捉えてしまった人はそこに不満を抱きますが、その度に心は閉ざされ、聞く耳は塞がれてしまいます。
それでは、互いの間の可能性を潰すことになってしまいます。
自分自身の可能性と相手の可能性の両方を潰してしまうのです。
互いの関係性がうまくいかなければ、そこに生み出されるであろう可能性や豊かさは得られません。
あなたは、どのような人物との関係性においても、より良いものを生み出せるように心掛けなければなりません。
自分勝手に自らの主義主張を押し付け、相手を否定するような真似をしてはなりません。
それぞれが抱えている主義主張はそれぞれの正義であり、悪ではないのです。
それぞれが正義だと思っているのだから、それを否定するのは考えものです。
人にはそれぞれに正しいと思っている主義があり、主張があります。
それは、その人にとっては正義以外の何ものでもありません。
互いの持っているものが正義であるのならば、それらを対立させるのは生産的ではないのです。
正義と正義が協力することができれば、より良い正義が生まれるのです。
あなたは安易に相手の主義や主張を否定してはなりません。
自分自身の主義や主張を押し付けてはなりません。
あなたの主張が通るほど人間関係というものは容易なものではありません。
相手の正義に譲歩する気持ちを持ちましょう。

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