あなたは自己嫌悪に陥ることに気を付けなければなりません。
あなたは意識的、無意識的に自分自身のことを評価しています。
その評価が自らの理想に対して遠いほどに、人は自らを嫌悪し、その評価は下がるのです。
自己に対する評価を下げてしまえば、自分自身に対して自信を持つことができなくなってしまいます。
自信を失ってしまった人は、自分自身に対して嫌悪感を抱き、その嫌悪感によって自らを責め、自らを追い込み、自らを苦しめてしまうのです。
自己嫌悪に陥っている人には、喜びや楽しみといった、心を安定させる満足感を得ることができません。
自分自身に対して嫌悪感を所有しているため、何に対しても苦しんでしまうのです。
人は人生を自己によって築きます。
自己が喜んでいれば、世界は喜びに満たされます。
自己が苦しんでいれば、世界は苦しみによって支配されてしまうのです。
自己の在り方が、どのような人物にとっても重要であるということを理解しなければならないのです。
自己嫌悪は自らを嫌う行為です。
自分自身がすべての起源であるのに、それを嫌ってしまうということは、初めから汚い水を飲むようなものです。
汚い水が体内に入れば、様々な要因によって問題が引き起こされるでしょう。
自ら汚い水を飲もうとする人はいません。
綺麗な水と汚い水が並べられていたなら、綺麗な水を飲もうとするでしょう。
あなたは、自らの心(自己)に対しても同じことをしなければなりません。
多くの人が身体に対しては注意を払うのに、心には注意が欠陥(けっかん)しています。
人は身体だけで形成されている訳ではありません。
あなたは心(自己)が重要な役割を担っているということを理解しましょう。
心を蔑(ないがし)ろにするのであれば、あなたが幸福や豊かさを得ることはできないということを知らなければならないでしょう。
心の状態を無視する人には、大きな災いがあるでしょう。
自己を正しく保つことができなければ、人は大きな苦しみに会うことになります。
その苦しみは肉体的な苦痛を遥かに凌くものであるのです。
あなたは自己を正しく守らなければならないでしょう。
どのような理想を掲げていたとしても、現状の自分に対しての評価を下げてはなりません。
理想というものは高く設定されているものです。
それは、すぐさま実現しない事柄であるのです。
其れにも拘わらず、多くの人が理想と現状の違いに不満を持ったり、絶望したりしているのです。
そして、理想と現状の違いが自分自身の責任だと思い込み、自己嫌悪に陥ってしまうのです。
理想を掲げることは大切です。
どのような人も、理想に対して努力しなければなりません。
しかしながら、理想はいつか実現させるものであり、それを現状に対して期待してはならないのです。
現状に対する期待が大き過ぎると、人は自らの力不足に絶望し、自己嫌悪に陥るのです。
自己嫌悪によって自らを責めても、あなたに対して有利に働くことは何一つとしてありません。
自己嫌悪などという破滅的な価値観と行為によっては、豊かさは得られないのです。
自己嫌悪に陥るよりは、自己陶酔によって自らを褒めましょう。
どのような状況においても、自らを反省することはしても、自らを嫌ってはなりません。
省みることと嫌うことは違います。
あなたは自らのことを否定してはなりません。
自己に対しては、それを称(たた)えなければならないのです。
心が人の力です。
その力である心を動かさなければ、人生を豊かに築くことはできません。
人が心を動かすためには、そこにやる気(熱意)が必要です。
やる気は喜びや楽しみなどの意欲によって導かれます。
自己に対して否定的な言葉や思いを投げ掛けているのに、どうしてその心が意欲を持つでしょう?
あなたが意欲的に行動する時には、人から褒められたり感謝されるなどの建設的な言葉や思いが必要であるのです。
人から褒められたり、感謝されることによって、あなたはやる気を起こすでしょう。
反対に相手に否定されたり、怒られたりするのであれば、あなたのやる気は消沈し、意欲は跡形もなく消え去ってしまうでしょう。
それは、自分自身に対しても同じことが言えるのです。
自己嫌悪によって人は意欲を失って苦しむのです。
あなたは自己嫌悪に陥ってはなりません。
どのような状況に対しても、自分自身の褒めるべき部分を見出しましょう。
それが失敗であったにしても、そこには称えるべきことがあるはずです。
それがどのように些細なことであり、一見しただけでは気付かないことであっても、賞賛すべきところは必ず存在しています。
それを探し出しましょう。
あなたは自分自身を嫌ってはなりません。
常に良いところを見ましょう。
ポジティブに、建設的に世界を見ましょう。
自己を嫌ってはなりません。
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