力を抜きなさい。
あなたは力んではなりません。
力んでしまえば余計な力によって物事は歪んでしまいます。
歪んだものを真っ直ぐに伸ばすのは容易なことではないのです。
緩い結び目ならば早速解くことができますが、一度強く結ばれた結び目は容易ではないのです。
あなたが力んで物事に当たれば、それは結び目を強く結ぶことに等しい行為です。
結び目を強く結んではなりません。
あなたはどのような事柄に対しても力んではならないでしょう。
その思考、感情、精神、身体・・・
すべてを力みから解放しましょう。
問題とは結び目のようなものです。
物事が正しい道筋から外れ、絡み付いている状態があなたの目の前に存在する問題であるでしょう。
力んだ思考や感情や精神や身体であっては、その問題を更に絡ませてしまうだけなのです。
問題とは誰にとっても苦しいものに違いありません。
問題が苦しいと感じない人はいないでしょう。
誰もが問題を苦しいと感じ、それは解決しなければならないものであると理解することができます。
多くの人はそれを解決しようとして焦ります。
問題(苦しみ)からはいち早く逃れたいという心理が働くからです。
そして、力んでしまうのです。
余計な力は物事を上手く運ぶためには逆効果であるのです。
物事を上手く運ぶためには、バランスの取れた力加減が必要なのです。
車の速度を出し過ぎているなら、カーブで曲がることができずに道を外れて衝突してしまうでしょう。
車が無事に道を行くためには、適切な速度と、適切な運転技術が必要なのです。
目的地に辿り着くには時間がないなどと考え、焦って肩に力が入り、適切な速度と運転技術を保つことができないのであれば、車は目的地に辿り着くまでに事故を起こしてしまうでしょう。
あなたは自己の目的を果たさなければなりません。
あなたが幸福を求めているのであれば、幸福を実現する必要があります。
幸福を実現するためには、問題を解決する必要があるのです。
問題は苦しみを感じさせます。
あなたはその苦しみによって慌てふためくでしょう。
そして、力むのです。
「こうでなければならない」「こうしなければならない」と固定観念によって力んではなりません。
従来と同じでなくても良いのです。
今まで通りにしなくても良いのです。
大切なのは問題を解決することであり、それに至る方法や経緯はどうでも良いのです。
あなたは余計な力を抜きましょう。
不安や心配に付き合ってはなりません。
問題を前にして、悩んではなりません。
あなたは良いことだけを考え、良いことだけを思い浮かべるのです。
破滅的な意識に付き合っているのであれば、破滅的な結果を導いてしまいます。
あなたが求めているものが幸福であるのならば、どのような状況においても幸福な気分でいることを忘れてはならないのです。
不幸な気分でいる者が、幸福を実現することはできません。
不幸な気分で幸福を実現するように行動することができる人はいないのです。
人は気分に従って行います。
力を抜いてリラックスしている状態でなければ、人は幸福な気分を保つことはできないのです。
どのような問題を前にしても力を抜いてリラックスしておきましょう。
ただでさえ絡み合っているものを、力任せに引っ張ったところでそれが解けることはないのです。
知恵によってのみ、問題は解決するのです。
焦っても仕方在りません。
焦ったところで問題は解決しません。
焦ると逆効果です。
力を抜いてリラックスすれば良いのです。
問題が起きたからといって、苦しみに対して真剣に向き合ってはなりません。
あなたが真剣に向き合うべきは喜びであるのです。
いつの時にも楽しいことに集中しましょう。
絡まった紐(ひも)は楽しみながら解きましょう。
問題も楽しみながら解決しましょう。
それは、人生を豊かにする秘訣です。
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