すべての人は、未熟に生まれます。
すべての人は、何も知らずに生まれ、何も知らずに生きているのです。
すべての人が無知であるということを理解しなければなりません。
残念ながら、あなたは何も知らないのです。
何も知らないのだから、正しく判断することは出来ないのです。
多くの人が、自らの判断を正しいと思い込んでいます。
多くの人が、何かを決め付けるのです。
一度決め付けてしまえば、自分の考えを変更することは難しいのです。
多くの人は、自分の決め付けを疑(うたが)わず、明確な根拠もなく信じてしまうのです。
あなたは、何かを決め付けてはなりません。
物事は、決してとどまることはないのです。
物事は常に流転(るてん)し、形を定めることはありません。
それは、雲のように形があるように見えても、実は形なく存在しているのです。
あなたが目を離した次の瞬間には、既に形を変えているのです。
人生とは、そのように移り変わっていくものなのです。
人生は常に変化の中に存在しています。
それが自然であり、最善であり、必要なことなのです。
雲の形をとどめることは出来ません。
それは、雲には形が存在しないからです。
しかしながら、あなたは雲という形が存在すると思い込んでいるのです。
あなたの思い込みが、雲の形を決め付けているということを理解しましょう。
雲に形が無いように、状況にも決められた形はありません。
それは、常に形を変え続けているのです。
同じ状況がいつまでも続くことはありません。
必要は変わるのです。
目の前に導かれる状況は、あなたにとっての必要です。
あなたは、目の前の状況から大切な学びを得なければならないのです。
いつまでも同じ必要が導かれるということはありません。
あなたの変化に従って、必要も変化するのです。
人生が、同じ状態を保つことはありません。
同じ状況が続くことは有り得ないのです。
人生には、あなたにとって都合の良い時もあれば、都合の悪い時もあるのです。
あなたにとって都合の良いことばかりではないし、都合の悪いことばかりでもないのです。
幸せを続けることは出来ません。
幸せを手に入れたとしても、やがては、それが奪われる時がやって来ます。
幸せを手に入れたのであれば、やがては、不幸を受け取らなければならないのです。
それと同じように、不幸を続けることも出来ません。
不幸を手に入れたとしても、やがては、それが奪われる時がやって来ます。
不幸を手に入れたのであれば、やがては、幸せを受け取らなければならないのです。
幸せも不幸も続けることは出来ません。
すべては移り変わるのです。
あなたの目の前に存在する苦しみは、いつまでも苦しみのままではありません。
苦しみは、やがて楽しみへと変わるのです。
それは、不気味な雷雲が恵みの雨をもたらすようなものなのです。
雨を苦しみと考えているのであれば、雨の後の芽吹きを楽しむことが出来るでしょう。
芽吹きを苦しみと考えているのであれば、芽吹きの後の収穫を楽しむことが出来るでしょう。
どのような状況も決して続きません。
それは、同じことが続いても学ぶことが無いからです。
同じように思えても、それは形を変えているのです。
あなたは、そのことに気が付かなければなりません。
変化に気が付けば、変化することが出来るでしょう。
残念ながら、あなたには目の前の状況しか見えないかも知れません。
その先の変化には考えが至(いた)らないかも知れないのです。
しかしながら、状況は必ず変化します。
同じ状況を生き続けることは出来ないのです。
あなたは、何事も決め付けてはなりません。
すべては変化の中に存在するのです。
あなたの考えがとどまってはならないのです。
それでは、状況の変化に対応することが出来ないのです。
人生に対して、苦しみや空しさを感じている時には、自分勝手に決め付けているということに気が付きましょう。
それが苦しみや空しさだと決め付けてはなりません。
それは、あなたの一方的な見方に過ぎないのです。
すべてが変化の中に存在するということを忘れてはなりません。
何事にも執着(しゅうちゃく)してはなりません。
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