苦しみの助け

すべての人は、人生に目的を以(もっ)て生まれます。

すべての人は、人生の目的を果たすために生まれるのです。

すべての人は、人生の目的を果たさなければなりません。

人生の目的を果たす以外の理由で生まれることの出来る人はいません。

すべての人には、果たすべき人生の目的が存在するのです。

あなたは、人生の目的を果たさなければなりません。

人生の目的を果たすためには、“自分”に成らなければなりません。

“自分”に成らなければ、人生の目的を果たすことは出来ないのです。

“自分”とは、混じり気のない純粋な状態のことです。

それは、自然のことなのです。

残念ながら、多くの人の考えている自分というものは、様々な余計が混じった不自然な状態なのです。

余計なものが邪魔をして、本来の力を発揮することが出来ない状態なのです。

多くの人が、それを自分だと思い込んでいるのです。

“自分”とは、力強いものです。

それは、唯一(ゆいいつ)の存在だからです。

しかしながら、多くの人は力を失っています。

それは、多くの余計を抱えているからです。

多くの人は、本来の力を発揮することが出来ません。

現状に対して不平不満を吐いたり、心配したりするのは、本来の力を発揮することが出来ていないからなのです。

本来の力を発揮することが出来れば、現状を喜べるはずなのです。

力がないから嘆(なげ)がなければならないのです。

不自然な者は苦しむのです。

余計を抱えている者は、苦しまなければなりません。

余計を手放し、自然に成れば、苦しまないのです。

自然な者は、どのような現状にも感謝することが出来るでしょう。

それは、どのような現状に対しても自然体でいられるからです。

不平不満や心配を抱えている時、あなたは緊張(きんちょう)し、警戒しているのです。

そのような状態では疲れてしまうのです。

人生には、無駄は存在しません。

すべてのことに意味があり、すべてのことに価値があるのです。

人生に対して、緊張や警戒は必要ないのです。

あなたは、どのような現状に対しても自然体で向き合えば良いのです。

どのような現状に対しても、感謝を忘れてはなりません。

あなたは、人生を楽しまなければならないのです。

都合の悪いことも、問題や苦しみも楽しむのです。

都合の悪いことも、問題や苦しみにも、大切な意味があり、大切な価値があるのです。

それ等のことは、あなたに不自然を諦めさせるために導かれるのです。

苦しみは、あなたのために導かれているのです。

あなたは、苦しみを通じて余計を手放し、純粋に近付くことが出来るのです。

苦しまなければ、不自然なままです。

苦しみが存在しなければ、あなたは過剰(かじょう)を得てしまうのです。

多くを食べると腹痛が生じます。

あなたは、腹痛によって食べ過ぎていることを知るのです。

腹痛がなければ、病によって気が付くでしょう。

どちらにしても、苦しみが余計を教えてくれるのです。

苦しみが存在しなければ、あなたは不自然を助長(じょちょう)してしまうのです。

それでは、更なる苦しみを導くことになってしまうのです。

苦しみは、不自然を取り除こうと努めています。

苦しみは、あなたの助けなのです。

助けを嫌ってはなりません。

不自然なままで生きてはならないのです。

あなたは、“自分”という自然を生きなければなりません。

そして、人生の目的を果たさなければなりません。