人は、独りでは生きていくことが出来ません。
すべての人は、他者との関わりの中に人生を築かなければならないのです。
人は、独りで生まれることが出来ません。
人は、母体を通じて生まれなければならず、その時点において、”他者”との関わりが存在しているのです。
孤独を愛していたとしても、他者との関わりを断つことは出来ません。
どのような形であれ、人は、他者との関わりを維持しなければならないのです。
この世界には、完全に孤独な者は存在しません。
人は、他者と関わらなければならないのです。
他者と関わることは大切です。
なぜなら、あなたが自力で解決することが出来る問題は少ないからです。
大抵の問題は、他者の協力を得て解決するしかないのです。
あなたが独りで解決することの出来る問題など、ほとんど存在しないということを知らなければなりません。
否応無(いやおうな)しに、あなたは他者と協力しなければならないのです。
自分の問題を解決するためには、他者の協力が必要です。
それは、他者もあなたの協力を必要としているということです。
他者の問題の解決に助力することが、自分の問題の解決に繋がります。
利己的に自分のことだけやっていても、自力では問題を解決することは出来ないのです。
自分は他者に協力せずに、他者からの協力を得ようと考えるのは傲慢(ごうまん)です。
それは、愚(おろ)かなことなのです。
なぜなら、この世界には、因果の仕組みが存在しているからです。
この世界においては、原因に相応しい結果だけが実現します。
必要な結果を実現するためには、それを実現するに相応しい原因が必要なのです。
他者への協力という原因が存在しなければ、他者からの協力という結果は実現しないのです。
因果の仕組みを前にして、自分だけが利益を得ることなど出来るはずがないのです。
どのような人物も、因果の仕組みを無視することは出来ないのです。
あなたは、出来る限り、他者に協力しなければなりません。
あなたは、他者との関わりを断つことは出来ないのです。
他者との関係においては、あなたにとって都合の良いことばかりではありません。
他者との関係においては、あなたにとって都合の悪いことも多いのです。
残念ながら、人は分かり合えません。
人は、互いのことを理解することが出来ないのです。
それは、人生の目的が異なるからです。
人生の目的に付随(ふずい)して役割が与えられています。
人は、それぞれに異なる役割を担(にな)っているのです。
目的と役割が異なれば、選択肢も異なります。
選択肢が異なれば、互(たが)いの間には軋轢(あつれき)が生じてしまうのです。
人は、他者との関わりにおいて、葛藤(かっとう)しなければならないのです。
残念ながら、それがどのような人物であったとしても、他者との関わりが円滑(えんかつ)に運ぶことはありません。
必ず、何かは引っ掛かるのです。
他者との間には、必ず違和感が生じます。
残念ながら、あなたには、それを取り除く手立てがありません。
誰にも、他者との間の違和感を取り除くことは出来ないのです。
他者との関わりは、違和感そのものです。
あなたは、そのことを理解しなければなりません。
どのように努めても、違和感を取り除くことは出来ません。
それは、人が異なる目的を以(もっ)て生まれ、異なる役割のために生きているからです。
他者との関わりに違和感を覚えることは自然です。
他者との関わりに対しては、違和感を覚えて良いのです。
人は、分かり合えません。
無理に分かり合おうとするのは不自然なことなのです。
無理は祟(たた)ります。
人は、分かり合えなくて良いのです。
あなたは、違和感を抱えたままで協力しましょう。
相手を理解しようとするのは良いことですが、理解しなくても構(かま)いません。
理解することが出来なければ、理解することが出来ないままで良いのです。
違和感を楽しみましょう。
違いがあること、理解することが出来ないことは、素敵なことなのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿