すべての人は、成長を実現するために生まれました。
すべての人は、人生において、成長を実現しなければならないのです。
そして、すべての人は成長を求めています。
それは、成長することが心に満足を導き、人生に豊かさを導くことを知っているからです。
しかしながら、多くの人は、成長について誤解しています。
多くの人は、成長の意味を履き違えているのです。
多くの人は、成長とは、肥大することだと考えています。
拡大することが成長であると考えているのです。
多くの人は、何かを大きく育てることを成長だと思い込んでいるのです。
残念ながら、肥大することは成長ではありません。
成長とは、大きく育てることではないのです。
成長とは、本質に迫ることです。
本質に迫ることがなければ、成長は実現しないのです。
例え、縮小したとしても、それが本質に迫っているのであれば成長なのです。
本質に迫ることは、無駄を削(そ)ぎ落とすことです。
余計を手放したり、歪みを正したり、汚れを落とすことが成長なのです。
肥大することを成長であると安易(あんい)に考えてはならないのです。
本質に迫るために肥大する必要があるというのであれば、それは成長です。
しかしながら、多くの場合、本質に迫るために肥大する必要はないのです。
大抵の場合、本質に迫るためには、縮小しなければなりません。
なぜなら、本質は、それの最も深い場所にあり、中心に存在しているからです。
肥大する程に、中心から離れてしまうのです。
多くの人は、成長するために大きく育てようと努めます。
しかしながら、その方法が最善ではないということを理解しなければなりません。
大きい程に、本質から離れます。
大きい程に、動かすことが難しいのです。
大きい程に、止めることが難しいのです。
大きい程に、方向転換(ほうこうてんかん)が難しいのです。
大きい程に、手放すのが難しいのです。
大きい程に、融通無碍(ゆうずうむげ)が難しいのです。
大きいことは、必ずしも良いことではありません。
なぜなら、道は一直線ではないからです。
あなたの進まなければならない道は、曲がりくねっています。
あなたの進まなければならない道は、険しいものなのです。
あなたが道を進むためには、道に従った対応をしなければなりません。
道に従わなければ、歩みを進めることは出来ないのです。
例えば、信仰や価値観が大きい程に、道に従うことが出来ません。
信仰や価値観が大きければ、人は、それをどうしても果たそうとして傲慢(ごうまん)に陥(おちい)ってしまうのです。
積み上げたものが大きい程に、それを手放すことが出来ません。
人は、大きく育てる程に、強く心が引かれてしまうのです。
人生は、決して思い通りにはなりません。
道が曲がっているのに、真っ直ぐ進むことは出来ないのです。
道が曲がっているのに、真っ直ぐに進もうとすれば、道から外れてしまいます。
それでは、目的地へと辿り着くことは出来ないのです。
あなたは、目的地へと辿り着くために歩んでいるのです。
人生は、目的を果たすために生きているということを理解しなければなりません。
本質に迫ることは、道を進むということです。
あなたは、成長しましょう。
あなたは、本質に迫らなければならないのです。
無闇に肥大することが本質に迫ることではありません。
本質に迫るためには、時には立ち止まり、時には曲がらなければならないのです。
信仰や価値観を曲げることには、大きな抵抗を覚えるかも知れません。
しかしながら、本質に迫るためには、信仰や価値観”など”曲げなければならないのです。
あなたの考えは取るに足りません。
なぜなら、あなたは未熟だからです。
成長を誤解してはなりません。
本質に迫ることこそが成長であるということを覚えておきましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿