あなたは人を否定してはなりません。
誰かに対して否定の心を持ってしまうと、そこから絆の綻(ほころ)びが生じてしまいます。
人と人との間に存在している絆というものは、その繋がりが太く強く結び付いているほどに、互いの間に多くの利益と豊かさを導くことができます。
それは、絆という結び付きが強いほどに、互いに利益や豊かさに対して協力することができるからです。
あなたが必要としているどのような利益も豊かさも、あなた独りの力では達することはできません。
どのような利益も豊かさも、誰かとの間に絆を築き、互いに協力し合うことによって初めて導かれるということを覚えておかなければならないでしょう。
独りで上げることのできる利益は存在しません。
独りで得ることのできる豊かさなど存在しないのです。
どのような利益や豊かさを得るにも、誰かの協力が必要不可欠であるのです。
残念ながら、自分独りの力で利益や豊かさを手に入れた人はいません。
何らかの利益や豊かさを手にする人の傍(かたわ)らには必ず、自分以外の誰かの協力が存在しているのです。
この世界では、どのような人物も自分独りでは何も得ることができないようになっています。
何かを得るためには、必ず誰かや何かの協力が必要なのです。
それがどのような利益や豊かさであろうと、自分以外の誰かや何かの協力がなければ成り立ちはしないということを忘れてはなりません。
あなたが命を維持することでさえ、誰かの協力や、他の命の協力があってこそのものなのです。
命を維持する、生きていくという当たり前のことですら、誰かや何かの協力なしには実現しないということです。
あなたはどのような状況においても、自分が独りで生きているという考えを持ってはなりません。
自分以外のすべての存在と協力しなければ、必要なものは何も手に入らないという事実を理解しなければなりません。
どのような事や人に対しても、あなたはそれを否定するような考えを持ってはなりません。
この世界においては、敵に見える者はいても、本当の敵はいません。
相手がどのような意思を持っていたとしても、それがあなたを本当の意味で脅かすということはないのです。
相手が敵に見えることがあるでしょうが、決して敵などではありません。
誰かや何かがあなたを脅かすように思えても、結局のところそれはあなたの成長のためになっているからです。
人は皆、逆境という苦しい状況を嫌います。
問題を嫌悪し、敵を憎みます。
しかしながら、一見すると自分に不利だと思えることも、その本質には自らを成長に導くヒントが隠されています。
状況に問題が発生し、それが逆境として現れた時、状況は必ず発展へと向かっています。
その方法や状態が豊かさに対して逆らっているからそこに問題が生じるのです。
問題というものは、その方法や状態を利益や豊かさに対して正しい方向付けを持たせるための人生からの手助けであるということです。
問題を否定すれば、利益や豊かさに対する正しい方向性や、それを得るためのヒントを得ることができなくなってしまいます。
向き合わなければ、何事も正しく理解することはできないのです。
人は人と協力し、その絆を活用することによって互いの利益や豊かさを状況に対して導かなければなりません。
人に対して何らかの否定する気持ちを持っているのであれば、人を正しく理解することはできません。
目の前の人を正しく理解することができずに、互いの間に利益や豊かさを導く力を持つ正しい絆を築くことなどできないのです。
否定する気持ちは、あなたから正しい視点を奪い去ってしまいます。
それは、思いやりの視点です。
否定する気持ちは思いやりを遠ざけます。
そこには、怒りや疑いの感情が芽生えてしまうのです。
そのようなネガティブで破滅的な感情によって築かれる絆では、互いの利益や豊かさを得ることはできないのです。
思いやりというポジティブで建設的な感情から離れてしまうと、正しい絆、そして利益や豊かさを得ることはできないということを決して忘れてはなりません。
人はそれぞれに独自の価値観を所有しています。
それは文化の違いです。
人によってその価値観が異なるのは当たり前のことです。
それを否定してはなりません。
人を否定すれば、それ以上その人の可能性を広げることができなくなってしまいます。
相手がどのような価値観を持ち、どのような理想に対して力を注いでいたとしても、それを否定する気持ちを持ってはなりません。
相手の言動を深いに感じることがあってもそれを否定するのではなく、相手を一旦は容認して、そこから正しい道に導いてやるということが大切なのです。
否定する気持ちを以って接すれば、相手はあなたに心を閉ざしてしまうでしょう。
心を閉ざした相手は、あなたの話を聞こうとはしません。
相手があなたの話を聞き、協力することがなければ、利益や豊かさを生み出すことはできないでしょう。
相手を認め許すことが、相手とあなたの可能性を広げることになるということを理解しなければなりません。
どのような相手にも、先ずは容認することが大切です。
安易に否定して、互いの間に存在(潜在)している可能性を潰してはならないでしょう。
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