一人の力は知れています。
人生において対峙しなければならない数々の問題は、一人の力では難しいことばかりです。
人は一人では解決することのできない問題を抱えます。
一人では進めない道があります。
一人では到達することのできない場所があるのです。
人は他人に助けられて生きています。
どのような人も例外なく、他人からの支援によって人生を築いているのです。
あなたは他人によって助けられているということを理解しなければなりません。
他人の協力がなければ、あなたは今この場所にはいないでしょう。
あなたが今を生きているのは、あなたに支援した人たちがいたからだということを覚えておきましょう。
あなたは決して忘れてはなりません。
一人の力でここまで来たと思い込んではなりません。
一人の力で生きているなどと信じてはなりません。
あなたが傲慢になってはならないのです。
自らの非力、未熟、弱さを認めなければならないのです。
恥をかくのは良いことです。
あなたは恥を忍ばなければなりません。
恥をかくことを不名誉だと考え、それを恐れる人がいます。
恥を晒(さら)すということは、自らの弱さとの対峙であるのです。
多くの人は自らの弱さと向き合うことを恐れています。
多くの人は弱い自分を見たくないのです。
理想のように強くたくましい自分というものを求めているのです。
しかしながら、どのような人も万能ではありません。
すべての人に長所があり、短所があるのです。
弱さを抱えているのは当たり前のことなのです。
恥を晒すのは悪いことではありません。
恥を晒すのは良いことであるということを理解しましょう。
恥を晒すのを恐れ、それを隠す人は、自らの弱さと対峙する機会を失います。
人は苦しい時に自らを改めますが、恥を晒すのを恐れて自らの弱さと対峙することを避ける人には、苦しむという状況はないのです。
恥を晒すのを避けているため、自尊心が傷付くことがないのです。
だから苦しくないのです。
そのような人は変わりません。
いつまでも未熟なままです。
恥を晒すのを恐れず、何事にも挑戦し、自らを改めるのであれば、その人は未熟さを克服し、偉大な人になるでしょう。
人は強い生き物です。
しかし、弱いのです。
一人で生きていかなければなりませんが、一人では生きていけないのです。
他人に助けてもらうことでしか、人は豊かに生きることができないのです。
あなたは他人からの支援に感謝することができる人でありましょう。
それがあなたにとってどのような人物であっても、その人の「せい」よりも、その人の「おかげ」であるということの方が圧倒的に多いのです。
自らの弱さを恐れる人は、不満や泣き言ばかりを並べ立てます。
自らの弱さを恐れない人は、感謝と希望を並べるのです。
どちらが幸福に対して有利であるのかは明白です。
恥を晒しても良いので、自らの弱さを克服しましょう。
恥を晒すことから逃げてはなりません。
あなたは未熟であるのです。
歪んだプライドなど保持する必要はありません。
そのような役に立たないものは、今すぐに捨ててしまいましょう。
人は一人の力では生きていくことができません。
あなたは他人に助けられています。
あなたは他人から学ばなければなりません。
他人を嫌い、傷付けてはなりません。
それがどのような人であれ、あなた(の人生)にとっては大切な客人であるのです。
大切な客人をまくしたてて追い返してはなりません。
どのような人からも学ぶべきことはあるのです。
あなたがそれを理解する時、どのような人に対しても穏やかな気持ちでいられるでしょう。
心が静かであることは幸せです。
あなたは自分の弱さを補ってくれる他人に対して、最大限に感謝しましょう。
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