あなたは待たなければなりません。
あなたは待ってから、受け取らなければなりません。
待たなければ受け取ることができません。
あなたは辛抱して待つことを覚えましょう。
焦りは収穫を害します。
待つことができなければ、受け取ることができないということを知っておきましょう。
果実を収穫するためには、種を蒔かなければなりません。
種を蒔き、土で覆い、水をやらなければなりません。
水をやることを繰り返し、漸(ようや)く芽が出ます。
芽が出ても水やりは続きます。
芽と同じように周囲には草が芽生えます。
果実を収穫するためには、その芽が周囲の草に覆い隠されて枯れないように、草を取り除かなければなりません。
それでも水やりは続きます。
しばらくすると、芽は病気にかかります。
病気から守るための処置を施さなければなりません。
そして、動物や自然災害から守らなければなりません。
それでも水やりは続きます。
ある程度育つと、肥料を与えなければなりません。
そして、何年も何年も同じ作業を繰り返し、芽は幹となり、枝葉を茂らせ、やがて花を咲かすのです。
花が咲けば、昆虫を待たなければなりません。
昆虫が受粉を促し、やがて実を付けるのです。
実を結ぶと、それが鳥に食べられないように守らなければなりません。
やがてその実が熟れると、漸く収穫となるのです。
種から育てた樹木が実を付けるまでには、多くの時間と困難と工夫が必要となります。
人生という樹木は、その実をすぐに結ぶことはないということを覚えておきましょう。
それは何年、何十年と待つ必要がある場合もあるのです。
人生に結果が現れるためには、時間が必要であるのです。
辛抱強く待つことができない者には、人生に豊かな結果を受け取ることはできません。
現状が理想的ではなくても、結果が出ることを信じて努めている者は幸いです。
一つ一つの丁寧な業(わざ)がやがて実を結びます。
現状がどのような状態であろうとも、それに屈していてはなりません。
様々な困難を乗り越えた先にだけ、豊かさが存在しているのです。
途中で諦めるのであれば、収穫に辿り着くことはできないのです。
あなたは辛抱強く待ちましょう。
自分にできることをただ精一杯に行い、結果は待ちましょう。
結果ばかりを求めて焦り、自分にできることを疎(おろそ)かにする者には、結果は導かれないのです。
必要なタイミングでのみ、結果は導かれます。
夏に実る果実であれば、冬には実らないのです。
まだ冬であるのに、焦っても仕方がないのです。
冬には冬であるためにできることがあります。
できることがないということはありません。
どのような状況においても、やることはあるのです。
それが分からないというのであれば、既に諦めているということを理解しましょう。
収穫を諦めているのに、どうやって収穫するというのでしょう?
困難にあってもそれを乗り越えるように努めるのです。
困難を乗り越えたなら、やがて実りに与(あずか)ることができるのです。
あなたは諦めてはなりません。
現状がいかに苦しくても、あなたの心が輝いているのであれば問題ないのです。
樹木が元気であれば、やがて実を付けるのです。
あなたは心を輝かせておきましょう。
人生はすべてが上手く進んでいます。
あなたにはその必要性が分からないだけです。
しかし、完璧に進行しているのです。
あなたはそれを信じて待たなければなりません。
待つことが大切なのです。
夏の収穫を待つことができない者は、冬に葉を落とした樹木を見て焦り、休眠しているだけであるのに切り倒してしまうでしょう。
休眠期に切り倒されてしまった樹木は、再生する可能性を大いに奪われてしまうのです。
待つことは大切です。
焦って可能性(果実)を潰さないように、このことを覚えておきましょう。
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