大欲は身を滅ぼします。
	
	あなたは大き過ぎる欲望に注意しなければなりません。
	欲というものは、人が人生を豊かに生きるために必要な要素です。
	欲を持たない人が豊かに生きることはありません。
	欲がなければ意欲も生まれないために、誰かや何かに対する貢献を実現することができないのです。
	人は誰かや何かに貢献することによって人生を豊かに築くことができるのです。
	貢献することがなければ、豊かに生きることはできません。
	働かない者に分け前を与えようとは思わないのです。
	働くことによって恵みを受けるという行為は、誰にとっても簡単ではないからです。
	誰もが一生懸命に努めることによって恵みを受けるのです。
	一生懸命にやってもいないのに、恵みを横取りするような人は責められるのです。
	貢献した人には、誰もが自分の分け前までも差し出すのです。
	誰も、貢献した人から奪い取ろうとは考えないのです。
	あなたは貢献したいという欲を持たなければなりません。
	貢献することによって、多くの恵みを受けなければならないのです。
	欲の使い方を間違えてはならないのです。
	愚かな者は、大欲によって多くのものを求めます。
	そのような者は現状に不足を感じ、不満を覚えます。
	そして、その欲求に相応しくもないのに、それに手を伸ばすのです。
	相応しくないもの、似付かわしくないものを所有することはできます。
	罪人でも、盗みを働けば多くのものを手にすることができるのです。
	しかし、相応しくないものを所有すれば、強制的に相応しい状態に引き戻されるのです。
	それは、崖から滑り落ちるようなものなのです。
	大欲によって現状に不足と不満を感じ、自分に相応しくないものに手を伸ばすのであれば、その罪によって裁かれるのです。
	大欲によって多くのものを得たとしても、それよりも多くの大切なものを失うということを覚えておきましょう。
	人は幸福になるために生きています。
	人は幸福になるための欲を持たなければなりません。
	それは、自分自身に対しても、自分以外の存在に対しても言えることなのです。
	自分自身に対する幸福のみを考える人は、自らの欲望に溺れます。
	自分以外の幸福をも考える人は、欲望に溺れることはなく、醜く歪むこともないのです。
	あなたは、自分の幸福と自分以外の存在の幸福という「二つの幸福」に対する欲を持たなければならないのです。
	この世界はあなたが独りで築いているのではありません。
	この世界はあなた独りの力では成り立たないのです。
	しかし、愚かな者はこの当たり前のことに気が付きません。
	愚かに高ぶり、相応しくないものに手を伸ばすのです。
	自分に対する幸福ばかりに欲を出すために歪むのです。
	人は与えられるものを手にしなければなりません。
	与えられないものに手を伸ばせば、それは盗みであるのです。
	与えられていないものを求める大欲が身を滅ぼします。
	あなたは余計に欲しがってはいませんか?
	人は多く持てば良いというものではありません。
	抱え切れない荷物は身を滅ぼすということを覚えておきましょう。
	人は分相応に生きなければなりません。
	人によって必要は違うのです。
	少なく持つ必要のある人がいます。
	多く持つ必要のある人がいるのです。
	あなたが現状において持っている量が、今のあなたにとっては相応しいのです。
	それなのに、不足を感じ、不満を覚えているようでは足ることはありません。
	相応しくない者が足ることはないのです。
	あなたが現状に対してどう感じていようとも、それが相応しいということを理解しましょう。
	そして、その量であっても持っていることに感謝しましょう。
	それよりも少なければあなたは余計に困るのです。
	それだけあれば必要は満たされているのです。
	満たされているのにそれ以上に求めるために、不足と不満によって苦しむということを覚えておきましょう。
	ものが少ないから苦しんでいるのではないのです。
	ものが少ないとしか考えられないから苦しんでいるのです。
	このことに気が付かなければなりません。
	あなたは二つの幸福に対する欲だけ大切にしていましょう。
	余計なことを考える必要はありません。
	余計だから苦しいのです。
	
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