あなたは失うことを恐れてはなりません。
人が生きているのであれば、多くのものを失うからです。
何かを失うことは仕方のないことなのです。
しかし、それが苦しみに繋がるということではありません。
あなたは、何かを失うことによってより多くのものを受け取ることができるということを覚えておきましょう。
ただし、失った後にそれよりも多くのものを受け取ることができるのは、その人の心が光と繋がっている時のみです。
心の光とは、思いやりや愛情、喜びや希望のことです。
何かを失ったとしても、心にそれらの状況が確立しているのであれば、失うことを恐れる必要はないのです。
樹木が枝を奪われるならば、その奪われたところからはその何倍もの新芽が生まれます。
樹木は失った場所を更に強化するのです。
人が何かを失ったとしても、心が光と繋がっているのであれば、これと同じことが起きるのです。
何かを失うことを恐れる人がいますが、その人は心に光を抱かない人なのです。
その人の心には思いやり、愛情、喜び、希望が乏しいでしょう。
そのような人が多くのものを得ることなどできるはずがないのです。
心が乏しければ、それに従って失うのです。
心が豊かであれば、それに従って得るということを覚えておかなければなりません。
失うことを悪と見做(みな)してはなりません。
心に光を抱く人にとっては、失うことは善であるからです。
何かを失うからこそ、新たなものが手に入るのです。
古いものが場所を占領しているのであれば、新しいものが収まる場所はないのです。
あなたは間違えてはなりません。
何かに執着してはならないのです。
この世界は常に流転しています。
その流れを食い止めるのであれば、そこには停滞と腐敗が生じるということを覚えておきましょう。
何かを失うことを恐れて、それに執着するのであれば、あなたはそこで苦しみを得るということを覚えておかなければならないのです。
変化を妨げようとする者には、苦しみという報いが訪れるのです。
枝葉を多く茂らせる樹木は、多くの花と果実を付けます。
果実を付ける樹木を切り倒そうとする人はいません。
しかし、果実を付けることもなく、姿も醜ければ簡単に切り倒されてしまうのです。
あなたは心を光に繋げていなければなりません。
光と繋がっていなければ、心は醜く歪んでしまうのです。
そのような心は幸福と豊かさを害するのです。
自分自身にとっても、他人にとっても、害であるということを知っておきましょう。
人は幸福を得るために生きているのです。
すべての人が幸福を求めているのです。
人の幸福を妨げてはならないのです。
人の幸福を支えなければならないのです。
失うことを恐れている者が、他人のために尽力することができるでしょうか?
失うことを恐れている者は、その恐れ故に行動を奪われています。
尽力するためには働かなければならないのです。
相手の利益のために働くことが、相手の幸福を実現するのです。
失うことを恐れている者は、他人の幸福のために尽力することはできないのです。
失うことを恐れない者には恐れが無いため、幸福のためにすぐさま行動することができます。
失うことを恐れないが故に、変化に対応することができるのです。
変化を受け入れなければなりません。
変わることが無ければ、どうやってそれ以上に幸福を得ることができるのでしょう?
現状を失うことがなければ、新たな状況を手にすることはできません。
失うことを恐れる者が豊かに生きる方法は存在しないのです。
幸福を求めないというのであれば、あなたは失うことを恐れ、古いものにいつまでも執着していましょう。
そうすれば、あなたは念願の苦しみを得ることができるのです。
人が失うのは当然のことです。
人は常に何かを失っています。
失うことがなければ、あなたは今ここにいないのです。
恐れる必要はありません。
すべては上手く進んでいます。
失うことよりも、その後に得られる豊かさに注目しましょう。
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