人は、他者との関わりを無視することはできません。
人は、独りでは生きていくことができないのです。
それは、生きるということが、学ぶということだからです。
人は、独りでは何も学ぶことができません。
すべて自分独りで納得しているのであれば、学びは存在しないのです。
学びとは、他者との摩擦(まさつ)によって生まれるものなのです。
摩擦によって抵抗が生じます。
それは、あなたに反発する力なのです。
あなたは、他者によって自由を奪われます。
あなたは、他者との関わりの中で苦しむのです。
学びとは、そのようなものなのです。
苦しみとは、思い通りにいかない現実です。
思い通りにいかない現実ほど、あなたにとって重要な学びはありません。
すべてが思い通りに進むのであれば、あなたが何かを変える必要はありません。
今まで通りに行っていれば良いのです。
今まで通りに行っているのであれば、成長する必要がないということなのです。
成長とは、思い通りにいかない現実にこそ必要なのです。
思い通りに進んでいる状況の中では、成長する必要がないのです。
そのため、人間関係においては、思い通りにいかないことが自然です。
寧(むし)ろ、人生の目的を考えれば、思い通りに進んではならないのです。
あなたは、人間関係が思い通りにいかないことが最善であるということを覚えておきましょう。
人生が思い通りに進むことほど、退屈なことはありません。
多くの人は、人生が思い通りに進むことが良いことだと思い込んでいます。
それは、人生が思い通りにいかない現実に対する反発でしかありません。
何が最善であるのかを熟考した訳ではなく、感情的に反応して(させられて)いるだけなのです。
大切なのは、人間関係を良好に保つことが目的ではないと理解することです。
すべての人と仲良くすることになど価値はないのです。
仲良くすることによって学ぶことがあれば、それが価値です。
仲違いによって学ぶことがあれば、それが価値なのです。
多くの人は、価値を見誤っています。
多くの人は、他者からの評価を価値だと思い込んでいるのです。
そのため、他者を恐れて媚(こ)び諂(へつら)っているのです。
残念ながら、他者の評価には本質的な価値はありません。
金儲けがしたいのであれば、他者からの評価は多少の価値を持つかも知れませんが、それは、あなたが人生の目的を果たすための価値として定めるべきものではないのです。
もちろん、わざわざ他者に嫌われる必要はありません。
あなたは、他者に貢献しなければならないのです。
あなたが他者に貢献しようとした結果として、仲違いしたとしても、それを気に病むなということなのです。
すべての人は未熟な存在です。
その心は、誤解で形成されています。
人は、誤解を通じて物事を認識します。
そのため、他者があなたに下す評価というものは、誤解でしかないのです。
人に好かれようが嫌われようが、それは誤解でしかないということなのです。
すべての人が誤解しているのだから、人からの評価を気にする必要はないのです。
その証拠(しょうこ)に、人の評価は簡単に覆(くつがえ)ります。
簡単に覆るものを信用する必要はないのです。
あなたは、他者との関わりの中で自分を学びましょう。
あなたは、他者によって自分を教わっているのです。
仲良くなることだけが学びではありません。
この世界には、陰陽の仕組みが存在しているのです。
あなたは、喜びからも苦しみからも同じように学ぶことができるのです。
その関わりがどのようなものであろうとも、そこから学べることを探しましょう。
あなたを含(ふく)めたすべての人が誤解を所有しているのです。
あなたの評価も、他者の評価も当てになりはしません。
そのことを覚えておきましょう。
他者からの評価などという無価値なものを気にすることなく、懸命に学びましょう。
苦しみを誤解してはなりません。
どのような他者からも、あなたは自分を学ぶことができるのです。
どのような状況も、あなたに最善の学びであるのです。
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