この世界には、陰陽の仕組みが存在しています。
	この世界は、陰陽によって成り立っているのです。
	陰だけでもなく、陽だけでもありません。
	相対する陰と陽の協力によって、この世界は成り立っているのです。
	この世界は、あなたが成長するための場所です。
	あなたの、この世界における目的は成長することです。
	あなたは成長しなければなりません。
	成長するためには、世界から学ばなければならないのです。
	この世界は、あなたが成長するための機会を常に導いています。
	成長するための機会に対して従順であれば、自ずと成長を実現することができるのです。
	成長するための機会に対して反抗的であれば、成長は決して実現しません。
	残念ながら、多くの人は成長するための機会に対して反抗的な態度を選択します。
	多くの人は、成長を否定しているのです。
	そのため、成長は乏しく、それに相応しく人生も乏しいのです。
	成長を肯定(こうてい)し、成長を実現すれば、それに相応しく人生は豊かなものとなるのです。
	大切なのは、この世界が成長のための場所であるということを理解することです。
	そのことを忘れずに、世界(目の前の状況)に対して真摯(しんし)に向き合う必要があるのです。
	先述(せんじゅつ)したように、この世界には陰陽の仕組みが存在しています。
	すべてには、相対する陰陽の性質が備わっているのです。
	陰と陽の二つの性質が共存することによって、世界は成り立っているのです。
	陰か陽のどちらか一方でも取り除いてしまえば、世界は成り立ちません。
	世界が成り立たなければ、成長は実現しないのです。
	あなたは、陰と陽を共存させ、世界を成り立たせなければなりません。
	世界を成り立たせるかどうかは、あなたが自分で決めることなのです。
	多くの人の世界は崩壊しています。
	それは、傲慢(ごうまん)や強欲による結果です。
	多くの人は、自己の利益を貪(むさぼ)ろうと考えます。
	多くの人は、損失を得ることを嫌うのです。
	そのため、損失を避け、利益を貪るという価値観が形成されます。
	それは、陰を嫌い、陽を好むようなことなのです。
	この世界は、陰陽の仕組みによって成り立っています。
	利益を願い、損失を否定するのであれば、世界が成り立つことはないのです。
	そのため、自己の利益を貪ろうと考える者は、成長することができません。
	損失を嫌い、それを避けている者は、成長することができないのです。
	あなたは、明るい色だけを用いた絵画を美しいと思いますか?
	明るい色と共に、暗い色を用いて描かれた絵画を美しいと感じるはずです。
	多くの人は、利益を求める余り、損失を嫌い過ぎているのです。
	楽なことばかりが続く人生のどこが豊かなのでしょうか?
	楽なことに寄り添(そ)うように苦しいことがあるからこそ、人生は深さを得て、豊かさを覚えることができるのです。
	陰と陽は共存しなければなりません。
	それが自然なのです。
	多くの人が不自然を生きているのです。
	不自然とは、乏しさなのです。
	自らが乏しさを選択しているにもかかわらず、多くの人が幸福を求めているのです。
	そのような矛盾が実現するはずがないのです。
	あなたが楽しみから学べるのは半分です。
	後の半分は苦しみから学ばなければなりません。
	多くの人が楽しみだけを追い求めていますが、そのような人の人生が浅く乏しいということを知らなければならないのです。
	人生を深く豊かに生きている人は、楽しみと苦しみを同時に追い求めているのです。
	人生を深く豊かに生きる人は、人生が苦しみと楽しみの二つによって成り立っていることを知っています。
	苦しみを避け、楽しみを追い求める者には、豊かな人生など得られるはずがないのです。
	あなたは、苦しみからも学ばなければなりません。
	人生という絵画に、陰を描き加えましょう。
	そうすれば、絵画に深みが出るのです。
	深みが出れば、趣(おもむき)も出るでしょう。
	それ等は、豊かな人生のために必要な要素なのです。
	楽しみばかりを求めるような、浅はかで詰(つ)まらない人間であってはなりません。
	苦しみを楽しめるような、大きな器で生きるのです。
	
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