この世界には、陰陽(いんよう)の仕組みが存在しています。
陰陽の仕組みとは、陽(よう)のあるところには、同時に陰(いん)が存在するということです。
この世界においては、光がある場所には、必ず陰(かげ)が存在するのです。
陰のある場所にも、必ず光が存在します。
光も陰も同時に存在するのです。
光と陰が離れて存在することはありません。
そのような仕組みは存在しないのです。
しかしながら、多くの人は、陽と陰を切り離そうと努めます。
多くの人は陽を好み、陰を嫌うのです。
多くの人は、自分の都合で生きているのです。
自分にとって都合の良いことを最良と考え、自分にとって都合の悪いことを最悪と考えるのです。
多くの人は、自分に都合の良いように選択します。
多くの人は、自分に都合の良いように生きているのです。
その結果が、人生に対する空しさです。
多くの人は、人生を空しく生きているのです。
人生の空しさに気が付いていない愚(おろ)かな者も、後に必ず気が付くのです。
自分の都合を優先して生きる者は、人生の空しさに陥(おちい)るということを理解しておかなければなりません。
自分の都合を優先して生きる者が、人生の空しさを避けることは出来ません。
自分の都合を優先する程に、人生は空しさを増すのです。
しかしながら、そのことには気が付きません。
空しさを埋めようとして、更に自分の都合を優先するのです。
そうやって、石が崖(がけ)を転がるように、空しさへと近付いていくのです。
人生の空しさを避けるためには、自分の都合を優先する生き方を改めなければなりません。
都合の良いことばかりを選択しても、得られる結果は空しさなのです。
この世界には、陰陽の仕組みが存在しています。
陰と陽は一対です。
陰と陽は、二つで一つなのです。
陰と陽は、互いに依存(いそん)しているのです。
残念ながら、それを切り離すことは出来ないのです。
あなたが都合の良いことを選んだ時には、同時に都合の悪いことも得なければならないのです。
片方を選べば、もう片方も選ぶことになるのです。
それは、避けられないことです。
陽を選べば、陰も選ぶことになります。
陰を選べば、陰も選ぶことになるのです。
この世界には、都合の良いことは存在しません。
そのように偏(かたよ)った世界ではないのです。
この世界は、釣り合いが取れるようになっているのです。
都合の良いことを選べば、後に都合の悪いことが起こります。
罪を犯した者には、罰が与えられるのです。
罪を犯した者が、罰を避けることは出来ません。
どのような方法を用いても、罰を避けることは出来ないのです。
どのように上手く隠した罪も、必ず表立つのです。
百足(むかで)を靴(くつ)の中に隠し続けられる人はいないのです。
そのままの状態で歩けば、百足はそれを隠した人の足に毒牙(どくが)を突き立てるのです。
誰一人、百足の毒に耐(た)えて歩み続けられる人はいません。
百足の毒が、歩みを妨げるのです。
歩もうと思っても歩めないのです。
罪に対する罰とは、そのようなものなのです。
罪を犯した者は、同時に罰を得るのです。
自分の都合を優先するという罪を犯す者は、問題や苦悩という罰を受けます。
問題や苦悩によって、人はそれ以上に人生を歩むことが出来ないのです。
人生における問題や苦悩は、自分の都合を優先させた結果なのです。
人生における必要は、あなたの都合には関係ありません。
なぜなら、自分の都合を優先させるということは、陰陽の仕組みを無視するということだからです。
あなたの都合が、この世界の理(ことわり)である陰陽の仕組みを超えることはありません。
陰陽の仕組みの前では、あなたの都合など取るに足らないものなのです。
自分に都合の良いものを取れば、自分に都合の悪いものが与えられるのです。
あなたは、自分が取った都合の良いものに相応しい量の、都合の悪いことを得るのです。
罪と罰は、等しく与えられます。
それは、光の強さに陰の濃さが等しいようにです。
光と陰は、そのバランスを崩すことはないのです。
あなたの罪には、それに相応しい罰が与えらえるのです。
あなたの抱える問題や苦悩は、あなたに相応しい経験なのです。
あなたは、その問題や苦悩によって、自らを改める必要があるのです。
目の前の問題や苦悩は、あなたが自らを改めるための最善です。
それ以上の経験は存在しないのです。
あなたは、偏らないように注意しなければなりません。
何事も程々(ほどほど)が良いのです。
都合の良い方が有利に思えるかも知れませんが、都合の悪いことを無視すれば、バランスを欠いて崩壊します。
それは、多くの問題と苦悩を引き起こすことになるのです。
人生には、良いこともあれば悪いこともあるのです。
それが、自然なのです。
人生には、良いことも悪いこともあって良いのです。
両方を大切にすることが最善であるということを覚えておきましょう。
程々に生きましょう。
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