失敗の種蒔き

状況に変化をもたらすのは、変化以外の何ものでもありません。

変化こそが状況に変化をもたらす唯一の存在なのです。
変化のない場所に変化は存在しません。
それは当然のことなのです。
原因が存在しなければ、どのような結果も存在することはありません。
種子が蒔かれなければ実は収穫することができないのです。
変化の原因は行動です。
行動とは変化そのものです。
行動することで変化が生まれ、変化することによって行動が生まれるのです。
そこに変化という結果を導き出すためには、行動という原因を投じなければなりません。
変化が存在しなければ、そこに変化が生まれることはないということを覚えておかなければならないでしょう。
しかしながら、多くの人は行動というものは自らにとって何やら大きなことや、難しいことをすることだと思い込んでいるところがあります。
そのため、行動を起こすということに抵抗があったり、それをなかなか実行することができないでいるのです。
それは、自らにとって大きなことや難しいことを行動しようとする場合、そこに失敗を受け取るという危険性を考えてしまうということがあるでしょう。
行動を起こした時、それがすべて成功を収めるか？そのすべてが理想の結果をもたらしてくれるのか？と言われれば決してそのようなことはありません。
行動を起こしたとしても、それが直接的に成功や理想の結果に結び付くということは稀なことなのです。
行動を起こしたところで、大抵の場合は失敗に終わってしまうでしょう。
それは、あなたの行動がとても小さなものだからに他なりません。
あなたにできることはとても小さなことなのです。
その小さな行動一つが状況に変化をもたらすということなどないと考える方が良いでしょう。
あなたの行動はとても小さく、とても非力です。
しかしながら、その小さな力によって状況に変化をもたらさなければならないのです。
それが小さな行動であっても、状況に変化をもたらすためにはそれを投じなければならないのです。
小さな行動を蔑（ないがし）ろにする者には、変化を引き起こす力を得ることはできません。
小さな行動の積み重ねこそが、大きな変化を生み出すのです。
種子がいきなり実を付けることはありません。
根を伸ばし、芽を出し、枝を広げ、幹を太らし、花を咲かせ、やっと実を付けることができるのです。
小さな変化の積み重ねこそが、大きな変化、豊かな実りをもたらすのです。
あなたはどのような行動も起こさなければなりません。
例え、それが失敗することを予測することができていてもです。
無駄に思えることが思わぬ展開を見せるのが人生です。
どのような行動も、それが必要だと感じたのであれば、やって損はないでしょう。
行動とは種蒔きのようなものです。
発芽しない種子もあるでしょうが、蒔かなければ芽は出ません。
失敗もやがては成功を支える柱となります。
無駄なことは何一つとして存在してはいないのです。
状況に対して行動を投じ、そこに変化を引き起こしましょう。