人は小さな存在です。
あなたは自分がすべてを管理していると思い做(な)し、傲慢(ごうまん)に生きてはなりません。
あなたは自分が取るに足らない存在であるということを理解し、思い高ぶりを捨て去りましょう。
あなたは決して思い上がってはなりません。
すべてを思い通りにすることができるなどと考えてはなりません。
この世界の小さな一つの歯車でしかない一人の人間が、この世界を思い通りにすることができるなどと考えてはなりません。
この世界は必要を満たすために動き続けています。
それは世界の必要であって、あなたの事情ではありません。
あなたを中心になど、この世界は動いていないのです。
世界は世界を中心に動いているということを覚えておきましょう。
あなたは自らの人生においては主役であり中心でありますが、世界にとってはあなたは小さな存在です。
それは全体の中の一つでしかないのです。
あなたはそのことを理解しておかなければならないのです。
あなたの思いがすべて実現する訳ではありません。
あなたがどれほどの努力を重ね、どのような方法によってそれに努めても、世界が必要と判断することがないものは決して実現することはないのです。
あなたが得るもの(失うものも含めて)は、この世界の定めた必要であるということを理解しなければならないのです。
それをあなたが求めていようとも、世界はそれを求めてはいないかもしれません。
あなたがそれを欲していたとしても、世界がそれを必要としなければ、あなたがそれを実現させることはできないのです。
この世界は必要によって築かれていきます。
すべては必要として存在するのです。
それが不要であることはありません。
それがどのようなことであっても、必ず必要性があるということを理解しておかなければならないのです。
あなたの理想がすべて実現するということは有り得ません。
あなたが思い描かないことが実現することの方が多いかもしれません。
あなたがどれほどの努力を積み重ねたとしても、それを得ることができないというのであれば、それはあなたのその思いを世界が必要だと認めていないのだということを理解しましょう。
残念ながら、あなたを中心として世界が回っている訳ではありません。
あなたがどのように思おうとも、あなたという存在はちっぽけなものであるということを覚えておきましょう。
付上ってはなりません。
あなたは世界の決定に従いましょう。
あなたがどれほどの努力を積み重ねたとしても、それが世界にとって、あなたにとって必要であると判断されることがなければ実現しないのです。
あなたがどれほどの努力を積み重ねたとしても関係ないのです。
実現している結果がすべてであるということを理解しましょう。
ただし、努力が無駄になると言っているのではありません。
努力をしてもしなくても結果が一緒であるということではないのです。
人は努力をし続けなければなりませんが、その努力が理想を実現させないことは多々あるということを理解しておかなければならないのです。
努力すればすべてが叶うなどと考えてはなりません。
それような思い上がりを所有してはなりません。
それは、金さえ払えば何でも手に入るなどという考えと同じです。
残念ながら、どれほどの金を積んだところで、手に入らないものはたくさんあるのです。
そのことを忘れてはならないでしょう。
すべての理想が実現するなどと思い上がってはなりません。
理想が実現しないからといって努力をしないなどと付上ってはなりません。
例え自らの理想が実現しないとしても、人は努力し続けなければなりません。
それが人の勤めであるということを理解しましょう。
必要なことはあなたが決めるのではありません。
必要なことは世界が決めるのです。
あなたの思いがすべて実現することは決してありません。
人生には、無駄に終わるように見える努力も山のようにあるということを理解しなければならないでしょう。
しかしながら、それらもそのようにして必要を満たすのです。
存在することは、それがどのような結果であるにしても、そのすべてが必要であるのです。
無駄に思える努力も、無駄に思えることが必要であるのです。
あなたは思い通りにならないからといって、不満を持つものではありません。
それは傲慢であるということを知りましょう。
何かが壊れることも、何かを失うことも、何かが手には入らないことも、それはそれで良いのです。
あなたはすべてが必要であるということを理解し、どのようなことがあっても決して思い上がってはなりません。
人は小さな存在です。
そのことを忘れてしまえば、あなたは本当に大切なものを失ってしまうでしょう。
必要は世界が決めています。
あなたではありません。
世界の決定(結果)に従いましょう。
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