あなたの受け取る状況は、あなたの所有している原因を現しています。
あなたの抱えている状況は、あなたの原因である思考、感情、行動、生き方によってもたらされた当然の結果であるのです。
あなたは目の前の状況、置かれている環境を正しく見つめ、それを自分自身のこととして認識しなければならないのです。
すべての状況があなたに関するものです。
すべての状況があなたが導いたものであるのです。
あなたの目の前に存在する状況のすべてがあなたに関係しているのです。
その状況が自分には関係ないと主張するでしょうが、そのような考えでは状況は好転しません。
あなたにとっては受け入れたくないようなこともあるでしょうが、それを受け入れなければ話は進まないのです。
災難に理由がないのであれば、安泰にも理由がないのです。
人は自らを正当化しています。
良いことは自分自身の手柄として考え、悪いことは誰かや何かのせいにしているのです。
そのため、人生に対する考え方には偏りが存在し、悩みや苦しみは尽きないのです。
その考え方に偏りが存在しているからこそ、物事が上手くいかないという状況が生じます。
考え方に綻(ほころ)びが生じているのです。
それが人の悩みや苦しみであるのです。
どのような人物も災難を避けることはできません。
それは、自分自身の考え方が未熟であるからです。
未熟であれば綻び、状態は悪化する一方なのです。
すべての人が災難に出会い、その状況に苦悩します。
人生の原因である自分自身の考え方が人生の安泰や災難を生み出しているということを理解しましょう。
人生がどのような状態にあるのかは、自分自身の考え方によって左右されるのです。
あなたの考え方には、陽と陰の二つの性質が備わるのです。
その性質に従って状況が築かれます。
あなたが物事を陽気に考えれば、状況は明るい兆しを見せるでしょう。
そこには希望や期待が生じるでしょう。
あなたが物事を陰気に考えれば、状況は暗く行き詰まることでしょう。
そこには苦悩や諦めが生じるのです。
あなたの考え方は人生に対して多大な影響力を持っています。
あなたは自らの考え方が持つ力を軽んじてはなりません。
また、その価値を理解しなければなりません。
多くの人は自らの考え方の持つ力の価値を理解していません。
多くの人が考え方などでは人生は変わらない、などと考えているのです。
しかしながら、本当にそうでしょうか?
同じ状況においても、それを楽しむ人がいる一方で、それに苦しむ人がいます。
その両者のどこに違いがあるのでしょう?
以前は苦しいと感じていたものでも、後に楽しいと感じることがあります。
その差は何でしょう?
他人との比較においても、過去と現在の自分の比較においても、違うのはその考え方だけなのです。
あなたは「あなた」であるでしょう。
過去において苦しんでいたものが現在において楽しいという状態は、その対象に対する考え方が変わったという証明です。
あなたの考え方が変わらなければ、その対象に対する印象も変わることはないでしょう。
人は考え方によって人生を左右しています。
あなたが災難を受け取るのであれば、それはあなたの考え方がその災いに適した状態であるということが言えるでしょう。
あなたが安泰を受け取るのであれば、それはあなたの考え方がその無事に適した状態であるということが言えるのです。
特別なことは何もありません。
この世界での動き(現象)のすべてが当たり前のことであり、自然なのです。
あなたは自分自身を省みましょう。
受け取る状況を見て、自らの考え方を正しましょう。
周囲の人間関係、状況や環境が変わったとしても、あなたの考え方が変わることがなければ、災難から逃れることはできないのです。
すべては当たり前に自然に訪れます。
あなたは自分自身の考え方を修正するのに、特別な力は必要ではありません。
当たり前のこと、自然なことをするだけです。
難しく考えてはなりません。
今の自分にできることから始めましょう。
災難に対しては反省し、安泰に対しては感謝しましょう。
あなたはどのような状況においても、努め励まなければならないのです。
自らを正当化することなく生きましょう。
考え方の持つ力を軽んじてはなりません。
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