この世界に存在しているすべては、既に始まっているものです。
それは、終わりより始まります。
すべての始まりは、終わりを原因とした結果なのです。
終わりが存在するからこそ、始まりが存在を許されます。
もしも、終わりが存在しなければ、始まりが存在を許されることはないのです。
あなたは、すべての始まりが、終わりへと辿り着くことを理解しなければなりません。
すべての始まりは、現状を経過して終わりへと辿り着きます。
すべての始まりの目的は終わることなのです。
そのため、すべての始まりにとって重要なのは、終わることなのです。
どのように努めても、始まりは必ず終わります。
この世界において、終わりを食い止めることは出来ません。
永遠に思えるものであっても、必ず終わりへと辿り着くのです。
終わりへと辿り着く時が異なるだけなのです。
大切なのは、終わりを考えることです。
あなたは、終わらせるために始めるのです。
すべては、終わるのです。
この世界において、終わらないものは存在しないのです。
執着(しゅうちゃく)は、価値を持たないのです。
すべての始まりは、あなたの努力に関係なく終わりへと辿り着きます。
すべての始まりは、終わりへと辿り着くことが最善なのです。
それが、自然なのです。
あなたは、すべての始まりが終わることを考えましょう。
終わりから遡(さかのぼ)って考えるのです。
例えば、始まった命は必ず終わります。
命は、死に辿り着くのです。
それが自然であるということは、誰にでも理解することが出来ます。
命は、死を避けることが出来ません。
なぜなら、命は死ぬために生まれたからです。
死ぬために生まれた命は、”美しく”死に辿り着かなければならないのです。
迷うことなく死に辿り着くことが、命を美しく輝かせるのです。
死を覚悟して生きる人は、懸命です。
しかしながら、死を否定して生きる人は怠惰(たいだ)なのです。
命は、その生き方によって輝きを変えます。
懸命に生きれば強く美しく輝きます。
しかしながら、怠惰に生きれば、弱くくすんだ輝きにとどまるのです。
命の輝きは、人生を左右します。
その輝きが強く美しい程に、人生は豊かさを得るのです。
あなたは、様々な命を所有しています。
命とは、”時”のことなのです。
すべては、時です。
あなたに関わるものすべてが時なのです。
それは、縁(えん)と呼んでも良いでしょう。
他者や環境や状況や道具など、あなたは様々なものと縁を結びます。
そのすべてが時であり、命なのです。
すべては始まり、終わるのです。
それが自然です。
多くの人は、終わりを否定します。
それは、恐れているからです。
多くの人は、終わることを恐れているのです。
それは、自然を恐れるということなのです。
そのため、多くの人は不自然に生きています。
不自然に生きることは、多くの問題を引き起こします。
問題は苦しみを導くのです。
多くの人が苦しんでいるのは、不自然を生きているからです。
終わりを否定することによって苦しむのです。
終わりは、決して悪いことではありません。
終わりを恐れる必要はありません。
なぜなら、終わりは次の始まりだからです。
終わりから考えましょう。
あなたは、必ず死に辿り着きます。
いつかは必ず死に辿り着くことを覚悟して生きましょう。
そうすれば、あなたの生き方はより本質的なものへと変化するでしょう。
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