問題とは、あなたの最も信頼することの出来る友です。
問題ほど、あなたを正しく見ているものは存在しません。
問題は、あなたにあなたの現状を正しく伝えているのです。
人生には様々な問題が起こります。
その度にあなたは悩み、苦しむことでしょう。
問題とは、あなたの状況に対する失敗が形として現れたものです。
失敗が形となっているのですから、それを受け取る時には何らかの悩みと苦しみが伴うのです。
そのため、多くの人が目の前に発生する問題に対して、何らかの嫌悪感を持ちます。
あなたは問題は極力起きない方が良いと思うでしょう。
失敗よりも成功を積み重ねていくことが出来れば素晴らしいでしょう。
しかしながら、人はいつまで経っても何らかの未熟さを抱え、そこ(未熟さ)から脱することは出来ません。
何らかの弱さを持ち、何らかの至らなさを抱えているのです。
人生という短い時間の中では、すべてを極めることなど不可能なのです。
そのため、完全な人物など存在しません。
どれ程の長所を所有していようとも、必ず何かの短所を所有しているのが人というものなのです。
人はいつまで経っても未熟さを所有しているのです。
未熟な存在は失敗を受け取ることになるのです。
その価値観、その考え方、その受け取り方、その選択、その行動…
状況や世界のルールに反する方法を所有し、その結果として失敗を形として現し、それを受け取ることになってしまうのです。
失敗を受け取ることのない完全な人は存在しません。
そのため、誰もが問題に対峙しなければならい状況に辿り着くのです。
問題に向き合う頻度は人それぞれに違いますが、失敗に向き合わずに済む人物はいません。
あなたは現在、何らかの問題を抱えているかも知れません。
現在、目の前に問題が見当たらなくても、いつか問題を受け取り、それと対峙しなければならない状況が訪れるのです。
その時に、問題の本質を理解していると、問題に対する態度や選択に最善の方法や建設的な方向性を導き出すことが出来るのです。
問題とは、状況に対するあなたの失敗が形として現れたものです。
問題自体は結果でしかなく、その本質はあなたの間違った方法や選択によって引き起こされる失敗にこそ存在しているのです。
そのため、問題を忌み嫌ったところで何も変わりはしないのです。
起こったこと(問題)に対して苦悩することは有効な方法だとは言えません。
起こったことは結果として真摯に受け入れ、自らの失敗の原因について、それをどうやれば改善することが出来るのかを考える必要があるでしょう。
問題はあなたの失敗を知らせてくれる最高の友です。
問題があなたに苦悩を与えなければ、あなたはそれよりも深い破滅へと突き進んでしまうのです。
それを防ぐために問題はそこに問題があるとあなたに伝えているのです。
あなたは問題を嫌ってはなりません。
問題を拒絶してはなりません。
問題に対して心を開かなければなりません。
目の前に存在している問題にしっかりと向き合い、誠実に謙虚に自らの失敗の原因を探し出さなければならないでしょう。
問題はあなたの失敗をあなたに伝え、あなたの成長を促しています。
問題とは、あなたの人生を見守る最高の友であることを理解しましょう。
問題が提議する課題を聞き入れ、それを反省し、そして更生し、自らと自らの人生を向上させるように努めましょう。
問題に向き合うことは苦しいことでしょうが、問題があなたの敵ではなく、寧ろ味方であることを覚えておかなければなりません。
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