人生とは不足です。
人生とは満足です。 
不足を満足させることこそが人生です。
不足が満足を生み出し、満足が不足を生み出すのです。 
人生におけるすべてが満たされることはありません。
何かを満たそうとすれば、何かが不足します。
何かに不足を感じれば、何かを補い満たそうとします。 
何かが不足していれば、何かが満たされます。 
何かが満たされていれば、何かが不足しているのです。
人生とは不足と満足のシーソーゲームです。
どちらか一方を優勢に感じることはあるでしょうが、どちらか一方に支配されることはありません。
あなたが満たされていると感じている中にも、何らかの不足は潜んでいます。
あなたが不足していると感じている中にも、何らかの満足は潜んでいるのです。
満たされている方向性がある一方で、不足している方向性があります。
人生はすべてを満たすこともなければ、すべてを不足させることもないのです。
それが人生です。 
あなたはそのことを覚えておかなければならないでしょう。
人は人生に対して盲目です。
見えているようで見えてはいません。
自分のことが一番分からないのです。
満たされていると感じている時には、不足していくものを見失います。
不足していると感じている時には、満たされていくものを見失います。
そこに人は喜びや悲しみ、怒りや苦しみなどの感情を生み出すのです。
それはあなたの心を大きく揺さぶります。
心が揺さぶられると、人は冷静さを失ってしまいます。
冷静さは客観視を持っているため、それを失うということは、満足の中の不足と不足の中の満足を見極めることが出来ないということなのです。
あなたが満足の中にいる時、不足しようとするものに注意しなければなりません。
あなたが不足の中にいる時、満たされようとするものに注意しなければならないでしょう。
人生には満足だけ、不足だけ、ということはありません。
人生にはどちらも隣り合わせで存在しているのです。
どちらか一方の状態に捉われずに、どちらも気に掛けることが出来ると良いでしょう。
 
 
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