あなたは手放さなければなりません。
あなたは何ものもとどめておくことは出来ません。
すべては変化を求め、すべては流転していくのです。
あなたにはどのような変化も食い止める力はありません。
どのような変化を前にしても、あなたはそれに抵抗することは不可能なのです。
変化の前にあなたは無力です。
あなたは自らの力の弱さを受け入れなければなりません。
あなたは変化の前に無力であり、それに対してなす術を持たないことを受け入れなければなりません。
そのため、あなたは「それ」が変化を求めた時、それを手放さなければなりません。
変化を求めるものを食い止めるという行為は、世界に歯向かうということです。
世界に抵抗し争ったたところで、あなたに勝ち目はありません。
世界の中に人生があり、人生の中にあなたが存在しているのです。
世界が必要だと判断する変化を食い止める行為の先には、苦しみ以外の結果が用意されることはないのです。
変化を食い止めようとしても、あなたの小さな力では無駄なのです。
あなたは変化にすべてを委ねなければなりません。
変化を恐れてはなりません。
すべての変化の先には豊かさが存在しています。
すべての変化は、豊かさを得るための必要性を帯びた大切なものであることを理解しなければなりません。
すべての変化が豊かさへと繋がっていることを理解することが出来るのであれば、あなたは変化を恐れることは無くなるでしょう。
あなたはきっと変化を受け入れ、それを手放すことが出来るはずです。
あなたがそれを手放すことが出来れば、必ず必要性と新鮮さを兼ね備えたものを受け取ることが出来るでしょう。
それはあなたに最高の満足感と豊かさを導くことでしょう。
変化を求めるものは、状況に対して既に限界を迎えているものです。
古くなっていたり、間違った方向性を持っていたり、耐えられなくなったりと、理由は様々です。
限界を迎えているものを使い続けることは危険です。
それはやがて大きな損失へと繋がってしまうでしょう。
機械を運転するにあたり、既に限界を迎えている部品をそのまま使い続けているとどうなるでしょう?
耐えられなくなった部品は必ず壊れます。
一つの部品の故障が、機械全体の故障へと発展することもあります。
最悪の場合、もう二度と運転することが出来なくなってしまうこともあるのです。
古くなってしまった部品を取り替え、新たな状態で運転することが安全性へと繋がり、生産性を高める唯一の方法なのです。
あなたの元から去ろうとするもの、あなたが手放さなければならないものは、例外なく古くなってしまって既に限界を迎えているものです。
あなたにはそれを引き止める理由はありません。
去ろうとするものは、手放さなければならないのです。
古くなってしまったものに執着してはなりません。
そこには未来も可能性もありません。
そこにあるのは停滞と破滅だけなのです。
沈みゆく船にすがってはなりません。
あなたは先へと進まなければなりません。
あなたにはやらなければならないことがたくさんあります。
立ち止まっていてはなりません。
あなたは生きなければなりません。
あなたはその先にある可能性を掴まなければなりません。
あなたはそれを手放さなければなりません。
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