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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2012年3月10日土曜日

小さな歪み

あなたは何事にも捉われてはなりません。
何事にも縛られてはなりません。
どのような形にもはまり切ってはなりません。
あなたは何事にも捉われず、何事にも縛られることなく身軽であり、自由でなければなりません。
あなたがこの世界に誕生した時、あなたは何も持ってはいませんでした。
あなたは何事にも捕らわれることの無い、自由な存在であったのです。
しかしながら、生きていく過程において、あなたには大切なものがたくさん現れました。
あなたはそれを守りたいと思います。
そして、それを守るために必死になって闘うでしょう。
大切なものを守り闘うということは、とても素晴らしいことです。
その気持ちや考えは大切にしなければなりません。
しかしながら、その気持ちや考えが強過ぎてしまえば、あなたはその気持ちや考えに捉われてしまうことになります。
一度、何かの気持ちや考えに捕らわれてしまうと、それ以外のものがぼやけて映るようになります。
その状態が続けば、あなたは正しい視点を失い、正しい判断や正しい感情を導くことが出来ないようになってしまうのです。
何かに捉われてしまうと何時の間にかに盲目的になり、更には歪んでしまうのです。
一度歪んでしまうと、それは次々と歪み続けてしまいます。
しかも、それに気が付くことが出来れば修正することも出来るでしょうが、大抵の場合が自らの小さな変化から生じる小さな歪みのために気が付くことが出来ません。
熱湯に手を入れると熱くて反射的に手を引き抜くことでしょう。
しかしながら、冷水から徐々に熱湯へと変化させる過程においては、あなたはその冷水が熱湯に変わるまでその手を引き抜くことはないでしょう。
あなたは知らず知らずの内に自らの気持ちや考えに捉われてしまいます。
そして、知らず知らずの内に正しい視点と判断と感情を失い、大切なものを守る力を失ってしまうのです。
あなたが大切なものを守るためには、何かに捉われ、縛られてしまってはなりません。
軽く、柔らかく、自由でなければなりません。
重く、堅く、形にはまって不自由ではならないのです。
大切なことは基本にあります。
すべての豊かさは初心にこそ存在しているのです。
あなたの基本と初心は、あなたの始まりに存在しています。
それは、何も持たない赤子のように何事にも捉われず、何事にも縛られることなく自由だった「あの頃」にあるのです。
想う気持ちが強い程、あなたは大切なものを守る力を失ってしまいます。
皮肉なことですが、「身体」が重くては大切なものを守ることは出来ないのです。
強過ぎる気持ちには余裕が無く、結果として空回りしてしまいます。
あなたはどのような状況にも何事にも捉われず、何事にも縛られず、どのような形にもはまり切らないように注意し、それに努めなければならないでしょう。
自らの小さな変化を見逃さないように注意しましょう。

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