最も正しいもの

あなたは争ってはなりません。
争いの気持ちはあなたを必ず破滅させてしまいます。
争いの感情を所有して豊かさを得た者はいません。
どのような人物も、争いの感情を以て豊かさを得ることはできないのです。
それは、争いの感情が豊かな気持ちを殺してしまうからです。
争いの感情はすべての豊かさを殺す力を持っています。
どのような手段を用いても、争いの感情と豊かさが共存することはありません。
それは争いの感情が豊かな気持ちの欠落から導き出される感情だからです。
豊かな気持ちと争いの感情が共存するということは有り得ないことなのです。
あなたは決して争ってはなりません。
争いの感情を以て状況や誰かに接してはなりません。
あなたが争いの感情で何かに接すると、本来そこに導き出されるべき可能性（豊かさ）が失われてしまうということを理解しなければならないでしょう。
争いの感情はすべての可能性を殺してしまうのです。
可能性が死ねば、あなた自身も行き場を失い、いつかは死んでしまうということを理解しなければなりません。
可能性が存在しないということは、そこには豊かさが存在しないということです。
豊かさが存在しないということは苦しみを感じてしまうということです。
あなたが幸福を得るためには、そこに可能性を見出し、豊かさを感じる必要があるのです。
状況に可能性を見出し、豊かさを感じる（受け取る）ためには、その状況を歓迎しなければなりません。
それがどのような状況であっても歓迎し、更には祝福することによって可能性は導き出されます。
歓迎することも祝福することも、争いの気持ちからは導くことはできません。
あなたは争いの感情を抱えたままで、状況を歓迎し、祝福することができますか？
状況を歓迎し、祝福するためには、それを受け入れることのできる豊かな気持ちが必要なのです。
人は一度に一つの感情しか扱うことはできません。
同時に複数の感情を所有し、扱うことはできないのです。
そのため、争いの感情を抱えたままで状況を歓迎することも、それを祝福することも不可能なのです。
あなたが豊かさを得たいと考えるのであれば、その心の中には豊かな感情のみを所有していなければなりません。
喜びや思いやりといったポジティブで建設的な感情を所有する必要があるのです。
そのような感情でなければ状況を歓迎し、祝福することなどできないでしょう。
あなたは争いの感情を所有してはいませんか？
不満や愚痴を用いて状況や誰かに接してはいませんか？
状況を歓迎し、祝福することができない感情は、そのすべてがネガティブで破滅的な争いの感情です。
それは、状況を受け入れる身持ち以外は自らの人生と争うということになるからです。
自らの人生を信じることができずに不満を持てば、そこには不満などの争いの感情が導き出されます。
状況に対して不満を持ち、それを否定したり拒絶しようとするのは、人生と争うということなのです。
状況を素直に受け入れることができなければ、あなたは可能性を失ってしまいます。
その状況が問題という形であり、自らにとって受け入れ難いものであったとしても、それを素直に受け入れることが求められます。
それは、状況を受け入れることによって、自らを省みることができるからです。
自らの方法が間違っているからそこに問題が発生するのです。
状況が間違っているということはありません。
人生はいつの時も完璧です。
それはあなたの持つ原因をそのまま結果として現しているだけだからです。
人生がミスをすることはありません。
間違っているのはいつも自分自身なのです。
自分自身が最も正しいと考えてはなりません。
この世界において最も正しいのは、あなたの目の前の状況なのです。
それ以外が最も正しいということはありません。
人は自らが最も正しいと思い込んでいます。
状況や誰かに対して争いの感情を持つということは、自らが最も正しいという主張を所有しているからに他ならないのです。
自らを省みる人は決して争いの感情の中にはいません。
争いの感情の中にいるのは、自分自身が最も正しいと思い込んでいる人だけなのです。
最も正しいのは状況です。
それはいつの時にも変わることがありません。
どのような状況にも争いの感情を以て接してはなりません。
どのような状況に対しても、喜びや思いやりの気持ちを忘れてはならないでしょう。
ポジティブで建設的な感情こそが可能性を広げます。
それ以外のネガティブで破滅的な感情が可能性を広げるということはありません。
あなたは争ってはなりません。
争い以外の感情を導き出すということは簡単なことではないかもしれませんが、無理なことではありません。
争い以外の感情によって状況に接する方法が必ずあるはずです。
あなたは何としてもその方法を探さなければならないでしょう。
争い以外の感情で状況に接するということを諦めてはならないでしょう。