大きな器

あなたが自由を求めているのであれば、自らの限界を高めなければなりません。
あなたの限界によって人生の可能性は左右されます。
限界を迎えてしまった時点より先へは、可能性が広がることはないのです。
あなたにとっての可能性は、あなたの限界の範囲内に存在しているということを理解しなければならないでしょう。
それは、人生というものが自分自身の選択と行動によって築かれているからです。
あなたが選択し、行動しなければ状況に対して変化を与えることはできません。
どのような人物も、可能性は自らの選択と行動によって掴み取らなければならないのです。
限界の範囲内では、自由な選択と行動が許されています。
あなたが楽しいと思えることや、気楽で余裕のあることに対しては余計なことを考えることなく、自由に選択と行動をすることができるでしょう。
しかしながら、自分自身の許容範囲を超えた状況（苦しみを覚える問題）を前にしては、自由な選択と行動をすることは難しくなってしまうのです。
限界を超えて動くことには多くの危険性があることを学習によって知っています。
そのため、多くの人は限界の外には行きたがりません。
できる限り、自分自身の安心や安全であると思える範囲内にとどまろうと心掛け、限界という自らの範囲外に対しては何かと理由を付けて触れないようにしているのです。
人の限界とは、持っている器の大きさのことを言います。
持っている器の大きさ（心の広さ、寛容性）が人の限界を決めます。
限界を超えるとは、物事が器をはみ出して外に溢れ出し、収拾がつかなくなってしまった状態のことをいいます。
自分自身の力で冷静に、建設的に事を運ぶことができない状態が限界を超えた状態なのです。
物事に対して冷静に、建設的に選択して行動することができるのであれば、あなたはどのような状況においても自らの望む結果を得る事ができるでしょう。
それは人生の可能性を広げ、自由へと繋がっている道なのです。
物事に対しての余裕こそが、人を自由に導くのです。
あなたは状況に対して余裕を持つように努めなければなりません。
もちろん、苦手なことや重圧の掛かることを前にして余裕など持つことはできないかもしれません。
しかしながら、余裕を持つことができなければ、状況は自由へと導かれるということはないのです。
あなたは冷静さを保ち、事を建設的に運ばなければなりません。
どのような状況にでも余裕を持ち、冷静に対応することができるのであれば、その状況は豊かな方向性を以てあなたに自由を導くでしょう。
余裕を持つためには、限界の上限を引き上げる必要があります。
限界の上限を引き上げるためには、自らの限界から逃げていてはなりません。
限界に立ち向かうことがなければ、それを引き上げることなどできるはずがないのです。
どのような能力も、扱い方を知れば誰よりもそれを上手く扱うことができます。
能力が初めから決まっているということはありません。
その人の選択と行動によってのみ差が出てくるのです。
初めは誰もが立ち上がることもできませんでした。
歩くことも、話すこともできなかったのです。
しかしながら、長年の選択と行動の積み重ねによってその限界を克服し、その苦しみは当たり前のことになったのです。
あなたが当たり前にやっていることは、そのすべてが選択と行動の積み重ねによる限界の克服によるものなのです。
初めから何かができた訳ではありません。
それはこれからも同じことです。
できないこと（限界）は選択と行動の積み重ねによって克服することができるのです。
あなたは自らの限界を恐れてはなりません。
それが本当にやりたいこと、達成したいことであるのならば、自分にはできないと決め付けてはなりません。
限界を作ってしまえば、それ以上の可能性を求めることはできなくなってしまうのです。
誰もが自らの抱える限界に向き合わなければなりません。
豊かな人生を望んでいるのであれば、誰も自らの限界と向き合うことから逃げることはできないのです。
誰もが必ず、自らの限界と出会（でくわ）します。
その限界を超えること、その限界の上限を引き上げることができなければ、それ以上の可能性や豊かさを得ることはできないのです。
人生は自分自身の器の大きさによって決まります。
限界を知らず、どのような状況に対しても冷静で建設的な選択や行動をすることができる人物は、無限の可能性と豊かさをその手に掴むことができるでしょう。
器が大きい程に、物事に捕われなくなります。
器が大きければ、それは問題にもならない出来事なのです。
器が小さく、苦しみを覚える問題に対する許容量が小さければ、ちょっとのことに捕われ、苦悩します。
それが取るに足らないことであるにも関わらず、本人には大きな問題であるのです。
それは、自分自身の限界値が低いからに他なりません。
器が小さく、すぐに限界を迎えるような自分ではなりません。
どのような状況もしっかりと受け止め、それを次の可能性に導くことができるような大きな器を用意しておかなければならないでしょう。