自分を満たしてくれるもの

人は、未熟に生まれます。

この世界において、未熟に生まれない者は存在しません。

誰もが未熟に生まれるために、成長を目的としなければならないのです。

すべての人が、成長を実現するために生きています。

様々な目標は、成長を実現するためです。

すべては、成長を実現するための布石（ふせき）であるということを理解しなければならないのです。

どのような経験も、成長を実現するための学びです。

あなたは、様々な経験を通じて、成長を実現することが出来るのです。

人生の目的は、成長を実現することです。

要（よう）は、成長を実現することが出来れば良いのです。

人生は、それ以上のことを望んではいないのです。

成長を実現すること以上には、良いことは存在しないのです。

人生においては、成長を実現することが至上（しじょう）です。

すべての目標、すべての経験は、成長を実現するための演出に過ぎないということを理解しなければならないでしょう。

重要なのは、何が成長するべきか？ということを見誤らないことです。

成長すべきは、あなた自身です。

人格が向上することが、人生における最上の目的なのです。

しかしながら、多くの人はそのことを理解しません。

多くの人は、地位や名声、土地や財産を多く集めることが最上の目的であると思い込んでいるのです。

人格が向上することが目的であり、この世の物質を集めることが目的ではありません。

多くの人は、”場所”や”紙”、”石”や”注目”を集めているに過ぎません。

そのようなものをどれだけ集めても空しいのです。

どれだけのものを集めても、人がこの世で得られるものは僅（わず）かなのです。

どれだけ大きな”場所”を所有したとしても、それはとても僅かです。

どれだけ多くの”紙”を所有したとしても、それはとても僅かです。

どれだけ多くの”石”を所有したとしても同じです。

どれだけ多くの”注目”を所有したとしても、それはとても僅かなのです。

世界に対して、あなたの所有することが出来るものは僅かです。

人は、僅かなものを奪い合っているのです。

僅かなものを奪い合うのは、合理的ではありません。

なぜなら、僅かなものを幾（いく）ら集めても、それは僅かに過ぎず、真（まこと）の満足に達しないからです。

残念ながら、あなたの力では、塵（ちり）を集めて山にすることは出来ません。

与えられた時間と能力では、塵を集めて山にすることは出来ないのです。

しかしながら、塵を集めることで成長を実現することは出来るのです。

人格を向上させることでこそ、真の満足が得られるのです。

しかしながら、地位や名声、土地や財産を集めることでは、真の満足を得ることは出来ません。

それは、水を飲んでも喉（のど）が渇（かわ）き、食物を食べても腹が減るようなものなのです。

この世のものをどれだけ集めても、満たされることはありません。

大切なのは、真の満足を得ることです。

あなたは、本当の意味で自分を満たしてくれるものを集めなければならないのです。

地位や名声、土地や財産を失ったとしても、満足が得られる必要があるのです。

地位や名声、土地や財産の有無に関係なく、満足を得る方法こそが最上の目的であるということを理解しなければならないのです。

地位や名声、土地や財産によって得られる満足は、水や食物によって得られる、一時の満足に過ぎないのです。

それも満足に違いありませんが、最上の満足ではないのです。

どれだけ水や食物によって満たしても空しいことに気が付きましょう。

それも大切な満足に違いありませんが、それは、マイナスをゼロにしたに過ぎません。

凹（くぼ）みを埋めたことに満足しているに過ぎないのです。

積み上げなければ、”天”に近付くことは出来ません。

”天”に辿り着くために、人は成長を必要としているのです。

人は、”地”に埋（うず）もれるために生まれたのではありません。

”地”を離れ、”天”に到達するために生まれたのです。

それは、人格の向上のことなのです。

それは、高い場所に住むとか、高い物を購入するということではありません。

真の満足とは、そのような空しいことではないのです。

どのような状況、状態においても満足していられることが至上なのです。

そのようなことは、成長を実現するという以外にはありません。

外観に惑（まど）わされてはなりません。

物事の本質を見極めなければなりません。