自分に成る

すべての人は、人生に目的を以（もっ）て生まれます。

すべての人は、人生において、以て生まれた目的を果たさなければなりません。

以て生まれた目的を果たすことが、人生に生まれた理由なのです。

あなたは、人生の目的を果たさなければならないことを理解しましょう。

そして、人生の目的を果たすために生きましょう。

すべての人が、果たすべき人生の目的を与えられています。

あなたには、果たすべき目的が存在するのです。

しかしながら、それを忘れています。

残念ながら、多くの人は、人生に果たすべき目的が存在することを忘れているのです。

そのため、生き方に迷うのです。

多くの人は、人生の生き方に迷います。

多くの人は、自分が何か？分からず、迷いの生存を続けるのです。

多くの人は、自分を探しています。

そして、理想の自分に成るために自分を変えるのです。

残念ながら、理想とは、誤解に過ぎません。

誤解とは、偏見（へんけん）です。

あなたの思い描く理想は、あなたにとっての必要ではないのです。

あなたは、理想の自分に成る必要はありません。

なぜなら、理想は誤解であり、偏見であるからです。

理想の自分に成ったとしても、そこには空しさが存在するだけなのです。

あなたは、現状の自分を否定する必要はありません。

自分を変える必要はないのです。

あなたは、自分に成る必要があるのです。

自分に成ることと、自分を変えることは、似ているようでも違います。

自分に成るということは、自分を受け入れるということです。

自分を受け入れることによって実現する変化を受け入れることが、自分に成るということなのです。

自分を変えるということは、自分を否定するということです。

自分を否定することによって実現する変化を受け入れることが、自分を変えるということなのです。

この二つは、似ているようでも異なるということを覚えておかなければなりません。

残念ながら、自分を変えようとして、現状を否定したとしても、人生の目的を果たすことは出来ません。

あなたは、自分に成らなければ、人生の目的を果たすことは出来ないのです。

あなたは、現状の自分を否定してはなりません。

どのような理由があろうとも、自分を否定してはならないのです。

様々な理由によって、あなたは現状を生きています。

それは、不本意な現状かも知れませんが、今はそれが精一杯なのです。

誰も、好きでその状況を生きている訳ではありません。

すべての人は、必要に応じて、その状況を生きているのです。

あなたが、自分に成るためには、目の前に導かれる状況が必要なのです。

人生には、不要は存在しないのです。

それが、どのような状況であろうとも、あなたが自分に成るために必要な学びだということを理解しなければなりません。

残念ながら、目の前に導かれる状況は、自分にとって都合の良いものではありません。

人生には、自分にとって都合の良い状況など存在しないのです。

多くの人は、自分にとって都合の良い状況を探して回ります。

多くの人は、現状を受け入れることが出来ません。

多くの人は、より良いものが存在すると思っているのです。

しかしながら、現状よりも良い状況など、どこを探しても存在しないのです。

あなたは、自らの強欲に気を付けましょう。

自分を変えようとする人は、欲に溺（おぼ）れているのです。

あなたの目的は、自分に成ることなのです。

自分に成ることによって、自分の役割を果たすことが出来ます。

自分の役割を果たすことによって、人生の目的を果たすことが出来るのです。

あなたは、目的を理解しなければなりません。

現状を否定することが目的ではないのです。

現状を受け入れることが目的なのです。

あなたは、出来る限り現状を受け入れることに努めましょう。

否定することも構いませんが、受け入れることの方が有意義であるということを理解しなければなりません。

否定することは容易（たやす）いのです。

人は、幼い程に否定するのです。

成熟する程に受け入れることが出来るのです。

幼い者は安易（あんい）に否定し、成熟した者は堅固（けんご）に受け入れます。

あなたは、自分に成らなければなりません。

人生に生まれた理由を考えましょう。

与えられた現状の豊かさに気が付くべきなのです。

現状の豊かさに気が付くことが出来れば、あなたは文句ではなく、感謝を選択することが出来るでしょう。

感謝することの出来る現状に空しさを覚える者はいません。

現状に空しさを覚えているのは、現状に文句を吐（は）き、感謝を忘れている者だけなのです。

詰（つ）まらない人生にしてはなりません。

現状がどのようなものであろうとも、あなたはそこにある豊かさに気が付きましょう。