あなたは、”あなた”として生まれました。
あなたは、いつでも”あなた”でなければなりません。
それは、あなたが、”あなた”として生まれたからです。
あなたは、”あなた”以外の何者でもありません。
あなたは、生まれてから死を得るまで、ずっと”あなた”なのです。
あなたは、”あなた”を生きなければなりません。
それは、避けられないことなのです。
あなたは、”あなた”を拒絶することは出来ません。
どのように否定しても、あなたは”あなた”でしかないのです。
”あなた”とは、人生の目的です。
すべての人は、人生の目的を以(もっ)て生まれるのです。
それが、どのような目的であろうとも、それを果たさなければなりません。
人生の目的を拒絶することの出来る人はいないのです。
人生が、どのようなものであろうとも、あなたは、”あなた”を生きなければならないのです。
しかしながら、”あなた”を生きることは容易(ようい)ではありません。
”あなた”を生きることはとても難しいことなのです。
なぜなら、”あなた”とは、自分自身の弱さの体験であるからです。
あなたは、”あなた”を通じて、自分自身の弱さを体験しなければならないのです。
”あなた”を生きることは、とても辛(つら)いことなのです。
残念ながら、人生とは、苦しい時間なのです。
もちろん、人生には、良い時もあります。
しかしながら、基本的には苦しい時間であるということを理解しなければなりません。
真剣に生きる程に苦しいのです。
人生に幸福を謳(うた)う人というのは、人生に対して真剣に向き合っていない人なのです。
苦しみから目を逸(そ)らし、喜びによってそれを覆(おお)い隠そうとするのです。
多くの人は、人生に喜びを求めているのです。
しかしながら、苦しみを避けることは出来ません。
どのように喜びを追い求めても、苦しみに追い付かれてしまうのです。
それは、苦しみはあなたの内に存在するからです。
人生において、苦しみは避けられません。
あなたは、苦しみを諦めなければなりません。
苦しみは、自然なのです。
苦しみは、自然災害のようなものです。
それは避けられないものなのです。
悪いと考えるのは、物事の一面しか見ていないからです。
物事を多面的に捉(とら)えれば、何事も悪いと断言することは出来ないのです。
ある視点で捉えれば、それは悪いものとなります。
しかしながら、ある視点で捉えれば、それは良いものとなるのです。
人生においては、何事も判断することが出来ません。
あなたの立場(視点)によって、それは良くも成り、悪くも成るのです。
人生には、良い時もあれば悪い時もあります。
人生(目の前の状況)に対して一喜一憂(いっきいちゆう)することには意味がないのです。
どのような状況であろうとも、そこでは苦しく、そこでは嬉しいのです。
そこでは、良いことも悪いことも同時に存在しているのです。
良いことだけや、悪いことだけということはないのです。
あなたは、目の前の状況に左右されてはなりません。
あなたは、どのような状況においても、出来るだけ自然体でいるように努めましょう。
人生は、思い通りには出来ません。
あなたには、何一つとして、思い通りには出来ないのです。
どのように努めても、人生を思い通りにすることは不可能です。
あなたは、人生を思い通りにすることを諦めましょう。
人生を思い通りにしようとすることは無駄です。
自然体でいるということは、人生に抗(あらが)うことではないのです。
人生に従(したが)うことが、自然体でいるということなのです。
あなたには、果たさなければならない目的があるのです。
目的に沿(そ)って生きることが自然なのです。
目的に反する生き方は不自然なのです。
あなたは、そのことを理解しなければなりません。
肩肘張(かたひじは)って生きてはならないのです。
あなたは、出来るだけ自然体でいられる生き方をしましょう。
出来るだけ、自然体でいられる人と共に生きるのです。
あなたは、自らの抱える弱さも大切に扱(あつか)わなければなりません。
喜びも苦しみも共存する状態が自然体なのです。
偏(かたよ)ってはなりません。
あなたは、苦しみを喜びましょう。
そして、喜びを苦しむのです。
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