人には、それぞれにやらなければならないことがあります。
人は、それぞれに役割を与えられているのです。
あなたのやらなければならないことと、他者のやらなければならないことは異なります。
あなたは、自分が何をしなければならないのかを考えましょう。
そして、他者のやらなければならないことと、自分のそれを区別することを覚えなければなりません。
多くの人は、苦悩の中に生きています。
それは、この世界に苦しいことが存在しているからではありません。
あなたが苦悩の中に生きているのは、自分がやらなければならないことを見失っているからなのです。
それ以外に理由はありません。
自分がやらなければならないことをせず、やらなくても良いことをやっているために苦悩しているのです。
人は、自分がやらなければならないことをやっている時には、心が満たされるものです。
しかしながら、やらなくても良いことをやっている時には、心が乱れるのです。
あなたは、責任を放棄(ほうき)して楽しく過ごすことが出来るでしょうか?
頼まれ事を果たさずに、満足することが出来るでしょうか?
残念ながら、人の心はそのようにはできていません。
人の心は、責任を果たすことで満たされるようにできているのです。
あなたは、そのことを理解しなければならないのです。
あなたが何かの問題に悩み、苦しんでいるのであれば、自分は責任を果たしているのか?と自問してみましょう。
そうすれば、あなたは自分がやらなければならないことを放棄し、やらなくても良いことに力を使っていることに気が付くでしょう。
やらなければならないことに力を使っているのであれば、あなたは満足を得ます。
やらなくても良いことに力を使っているのであれば、あなたは苦悩を得るのです。
あなたが幸福や豊かさを求めているのであれば、やらなければならないことに力を使う必要があるのです。
しかしながら、多くの人は自分がやらなければならないことが何であるのかを知りません。
そのため、多くの人は苦悩を生きているのです。
先ずは、自分がやらなければならないことは何か?と問わなければなりません。
あなたはそれを自分に問わなければならないのです。
誰かや何かに問うてはなりません。
答えば、自分の中に存在しているのです。
あなたがやらなければならないことは、目の前の現実の中に存在している問題と向き合うことです。
多くの人はそれを否定し、遠ざけます。
そして、理想を欲し、追い求めることになるのです。
目の前に導かれる現実とは、あなたの実態を現しています。
あなたの抱えている問題とは、あなたの実態を現しているのです。
あなたは、それと向き合い、自分という存在を成長へと導かなければならないのです。
多くの人は、苦悩と向き合うことを恐れています。
そのため、無理に欲しがるのです。
あなたは、何かを無理に欲しがることをやめましょう。
あなたが満足を欲しているのであれば、無理はしないことです。
人には、その分際に相応しい道があるのです。
鳥は空の道を行き、人は地の道を行き、魚は水の道を行くのです。
それぞれの分際に相応しい道を行かなければ、そこには無理が生じて苦悩となるのです。
鳥は空の道を行き、人は地の道を行き、魚は水の道を行けば良いのです。
現実逃避によって、無理な理想を実現するように働くものではないのです。
人が鳥のように空の道を行くものではありません。
空の道は鳥に任せておけば良いのです。
あなたは、分不相応な責任を諦めなければならないのです。
諦めなさい。
それはあなたの道ではありません。
執着を手放し、責任を果たすのです。
何も知らない子どものように、いつまでも身勝手に振舞っている訳にはいかないのです。
”遊び”への執着を手放し、”働く”のです。
自分の道ではない道を進んではなりません。
そこでは苦悩を得るでしょう。
目の前の現実こそが、あなたの進むべき道なのです。
目の前の現実を受け入れることによって、あなたは自分がやらなければならないことを知るでしょう。
やらなければならないことをしている時には、決して苦悩は導かれないということを覚えておきましょう。
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