あなたは、すべてを独りで行う必要はありません。
あなたは全体の一部であり、全体ではないのです。
そのため、あなたは一部の仕事を行えば良いのです。
ただし、あなたは、自らに与えられた仕事を無責任に行ってはなりません。
あなたは良い仕事を行い、良い成果を導かなければならないのです。
あなたに求められているのは、仕事の質を高めることです。
あなたは、より良い仕事を求められているのです。
そのことを理解しておかなければなりません。
真面目な人の中には、すべてを独りで行おうとする余り、自分の仕事に専念することができていない人がいます。
大切なのは、自分の仕事をより良いものにすることなのです。
仕事の質を高めるためには、質を高めることに集中する必要があります。
それは、現時点において行っていることを、より良く行うということなのです。
今、出来ることをより的確に出来ることが良いのです。
多くの人は、出来ることの質を高めることよりも、新たに出来ることを増やそうと考えています。
幅広く展開することによって、質を高めることができると考えているのです。
幅広く展開することは良いことです。
しかしながら、幅は深さに比例していなければならないのです。
深さが足らなければ、浅く広がってしまいます。
それでは、良い成果を導くことはできないのです。
幅を広げるためには、それに比例する深さが必要であると知らなければなりません。
地面に穴を掘る時、深く掘ろうとすれば、それに比例して幅を広げる必要があります。
深く掘り進めようと思えば、自ずと幅は広がっていくものなのです。
そのため、あなたは幅を広げることを考える必要はありません。
幅というものは、深く掘る過程において導かれる副産物と考えれば良いのです。
あなたが考えるべきは、深く掘ることです。
それは、与えられた自分の仕事の質を高めることに集中するということなのです。
出来ないことを出来るようになることが、必ずしも良いのではありません。
今、出来ることが十分に出来ていなければ、出来ないことを新たに習得する必要はないのです。
多くの人は、多くのことに目移りしています。
それは、現実逃避とも言えるかもしれません。
あなたの現実は、目の前の仕事です。
今、自分に出来ることが現実なのです。
あなたは、今の自分に出来ることをより良いものにしなければならないのです。
現実を受け入れ、それを充実させるのです。
目の前の仕事を十分に行えない者が、他の仕事を探すものではありません。
多くの人は、どこかに別の良い仕事を探しているのです。
しかしながら、どこかに別の良い仕事を探しているような者には、良い仕事など与えられないのです。
どこかに別の良い仕事があるのではないのです。
退屈な仕事を、あなたが良い仕事にするのです。
出来ることをより的確に出来ない者が、出来ないことを出来るはずがありません。
あなたは現実逃避に陥(おちい)ってはなりません。
自分に出来ることを疎(おろそ)かにしてはなりません。
自分に出来ることに真剣に向き合い、それをより的確に出来るように努めるのです。
あなたに出来ることは、全体の一部でしかありません。
あなたは、全体の一部をより良くするという仕事を与えられているのです。
あなたがより良い仕事を行えば、全体の一部はより良くなります。
それは、全体を良くするために貢献することなのです。
出来ないことを出来ることが良いのではありません。
今、出来ることをより的確に出来るようになることが良いのです。
誰もが、自分に与えられた仕事をより良いものにするために努め励(はげ)んでいます。
あなたもそのようにしましょう。
出来ないことを出来るようになることよりも、出来ることをより的確に出来るようになることに力を尽くしましょう。
深く掘ることに専念していれば、必要に応じて幅を広げるのです。
幅を広げてから深く掘ろうとしても、それが難しいことを覚えておきましょう。
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