すべての人は、豊かな人生を求めています。
すべての人は、豊かな人生を生きることが許されています。
誰一人として、あなたが豊かな人生を生きることを阻止することは出来ません。
あなたはいつでも、豊かな人生を生きることが出来るのです。
すべての人が豊かな人生を求めています。
それは、人生が豊かではないからです。
人生が豊かでないために、豊かさを求めるのです。
あなたが豊かな人生を望んでいるのであれば、現状が乏しいということを認識しなければなりません。
現状が乏しいということを認識するのは重要です。
それは、認めること、受け入れることによってのみ、改めることが出来るからです。
多くの人は、現状が乏しいことを認めたり、受け入れることをしません。
現状の乏しさを否定しつつ、豊かさを求めているのです。
大切なのは、この世界には、陰陽の仕組みが存在していると理解することです。
すべての状況に対して、陰と陽の性質が同時に存在します。
陰は陽によって、陽は陰によって成り立ちます。
どちらかが欠けてしまえば、陰陽は成り立たないのです。
矛盾しているように聞こえるかも知れませんが、豊かさとは、乏しさと同じものなのです。
豊かさと乏しさは、同時に存在することが自然です。
そのため、あなたが豊かさを得るためには、乏しさを否定することは出来ないのです。
乏しさを受け入れる度量によって、豊かさは実現するということを覚えておきましょう。
人生が豊かさを離れ、乏しさを得る原因は恐怖です。
恐怖の感情に支配される人の人生は、必ず乏しいということを覚えておきましょう。
人生を豊かにするためには、恐怖の感情を受け入れる度量が必要なのです。
未熟な者は恐怖を抱えます。
恐怖は偏見を生み出します。
偏見は主張を強めます。
主張が強まれば、それは正義となるのです。
正義は敵を作り、それと争います。
争いは問題を導くのです。
問題はやがて苦悩となるでしょう。
苦悩は新たな恐怖となるのです。
未熟な者の人生の状態はこのようなものです。
未熟な者は、恐怖の過程を繰り返すのです。
それでは、人生は乏しさを脱することは出来ません。
人生を豊かなものにするためには、恐怖の感情に支配されないことです。
ただ、これだけのことで、あなたの人生は豊かさを得るでしょう。
難しいことではありません。
恐怖を受け入れる度量を育めば良いだけなのです。
恐怖を受け入れる度量を育てるためには、すべてが必要であることを理解するだけです。
目の前の恐怖も必要であると理解することが出来れば、それだけで人生は豊かさを得るのです。
それは、恐怖という乏しさを受け入れることになるからです。
乏しさを受け入れることによって、豊かさを得ることが出来ます。
乏しさを否定している状態では、豊かさを得ることは出来ないのです。
この世界において、光だけを手にすることは出来ません。
光を手にする時には、必ず影も手にすることになるからです。
太陽に手を翳(かざ)しても、手の甲には影を得るのです。
光だけを得ることは出来ないのです。
それが自然です。
”良いもの”だけを得るのであれば、人は後に多くの”悪いもの”を得るでしょう。
”良いもの”と”悪いもの”を同時に得るのであれば、人は後に本当に良いものを得るのです。
恐怖に支配されてはなりません。
どのような状況を得ようとも、それが必要であるということを心得ましょう。
そうすれば、あなたが恐怖に支配され、乏しさを否定することもなくなるのです。
成長を欲する時には、時間と経験という名の老いを必要とします。
人が成長する時には、老いる必要があるのです。
老いることは悪いことではありませんが、多くの人はそれを悪いことと考えます。
老いを恐れない人が成長することが出来るのです。
老いを恐れる人は、老いることが出来ません。
それでは、いつまでも幼いままなのです。
陰陽の仕組みを大切にしましょう。
乏しさと豊かさが合わさることが、本当の豊かさなのです。
乏しさを受け入れる度量を育みましょう。