人生を豊かなものにするために必要なのは、人が他者を通じて自分を知ることです。
あなたは、他者によって自分を知ることが出来ます。
他者がいなければ、あなたは自分ではいられないのです。
人は、相対的にしか自分自身を認識することが出来ません。
他者を認識するからこそ、自分を認識することが出来るのです。
例えば、多くの人は幸福のみを求めます。
幸福を求め続けるのであれば、幸福を得られると考えているのです。
しかしながら、初めから何が幸福であるのかを知る人はいません。
人が幸福を知るためには、不幸という相対的な存在が必要なのです。
不幸を知らなければ、幸福を知ることは出来ません。
同じように、幸福を知らなければ、不幸を知ることは出来ないのです。
この世界には、陰陽の仕組みが存在しています。
すべての性質は相対的に分け離されているのです。
しかしながら、それ等は一つの器の中で分けられているのです。
陰陽は、二つで一つです。
そして、陰陽の隔たりを取り除く時、本質を得ることが出来るのです。
二色の絵の具を混ぜ合わせる時、二色の絵の具の本質が現れるのです。
陰の性質だけで本質を知ることは出来ません。
陽の性質だけでも同じことです。
人生を豊かなものにするためには、他者によって認識することの出来る自分が必要なのです。
これは、あなたの人生ですが、自分を大切にすることがなければ、豊かさを得ることは出来ません。
自分を大切にするためには、他者を大切にする必要があるのです。
人が自分であることは重要です。
それは、人生の本質は自分であるからです。
自分という本質を知らずに、人生に豊かさを導くことは出来ないのです。
多くの人が人生に乏しさを得ているのは、人生の本質である自分を知らないからなのです。
あなたが自分を知るためには、他者を知る必要があります。
あなたは、他者によって自分を知るのです。
多くの人は、損得勘定によって人生を生きています。
多くの人は、自分の損失と利益のことを考えているのです。
多くの人は、損失を嫌います。
そして、多くの人は利益を好むのです。
多くの人は、自分の損得しか考えることが出来ません。
多くの人は、自己を中心として生きているのです。
自己を中心としなければ生きられないのです。
それは、未熟であるからです。
多くの人は、仕方なく自分の損得を考えているのです。
あなたが自己を中心として生きるのは仕方のないことではありますが、それでは人生に豊かさを導くことは出来ません。
それは、自分のことを考えたとしても、自分のことを理解することが出来ないからです。
自分というものは、他者を通じて理解するものなのです。
そのため、あなたが人生に豊かさを求めているのであれば、自分の損得だけではなく、相手の損得も考えなければならないのです。
多くの人には余裕がありません。
そのため、多くの人が自分の損得勘定にとどまるのです。
多くの人の人生が乏しいのはそのためです。
大切なのは、相手の損得も考えることです。
自分という存在は相手によって教えられます。
そのため、自分の損失を避け、利益を追求したとしても、自分というものを理解することは出来ないのです。
自分というものを理解することができなければ、損失と利益がどのようなものであるのか?ということを理解することは出来ないのです。
多くの人は、誤解によって損失と利益を捉(とら)えています。
そのために、人生には多くの問題と大きな苦悩が導かれ、乏しいのです。
多くの人は、自分にとっての損失と利益を知りません。
それは、他者に教わらないからです。
あなたは、自己を中心に損得勘定をしてはなりません。
相手と付き合う自分の損得を考えるよりも、自分と付き合う相手の損得を考えなければならないのです。
多くを欲するだけではなりません。
多くを与えなければならないのです。
あなたによって、相手が被(こうむ)る損失と、得られる利益について考えましょう。
相手によって、自分が被る損失と、得られる利益についてばかり考えてはならないのです。
相手を批判するのをやめましょう。
相手を批判するのは、情け無い行為であるということを理解しましょう。
あなたは、相手を批判することが出来るような立場にはないのです。
あなたは、相手から自分を教わる立場にあるのです。
謙虚(けんきょ)に教えを受ける必要があるのです。
今のあなたによって、相手にはどのような損失と利益が導かれるでしょうか?
そのことを考えていなければなりません。
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