すべての人は、自分の人生を生きています。
人は、それぞれの人生を生きているのです。
人は、それぞれに目的を以(もっ)て生まれました。
人は、それぞれに役割を担っているのです。
多くの人は、自分の担っている役割を知りません。
自分の人生に重要な目的があることを知らずに生きているのです。
多くの人は、自分が特別な存在であるということを知らないのです。
この世界において、すべての人が特別な存在です。
あなたも、他者も、それぞれが特別な存在であるということを覚えておかなければならないのです。
社会的には、代わりはいくらでもいます。
あなたの社会的な仕事に対する代役は、誰であっても担うことが出来るのです。
しかしながら、この世界において、あなたの代役を勤めることの出来る人は存在しません。
あなたはあなたであり、他者は他者なのです。
あなたは、人がそれぞれに別の存在であり、別の人生を生きているということを理解する必要があるのです。
多くの人は、自分を知りません。
自分が何であるのかを理解することなく生きているのです。
そのため、自分の人生の目的も知りません。
多くの人は、自分が何であり、何をするべきなのかを知らないでいるのです。
そのため、自分と他者を同一視してしまいます。
多くの人は、自分に良いものが、相手にも良いと考えるのです。
自分の正義を相手に押し付けてしまうのです。
あなたにとって良いものは、あなたにとっての良いものです。
それに間違いはありません。
しかしながら、あなたにとって良いものであっても、それが相手にとって良いものとは限りません。
あなたの正義は、あなたにとって正しいのです。
あなたは自分の正義を貫(つらぬ)けば良いのです。
しかしながら、あなたの正義はあなただけの正義であり、他者と同一であるはずがありません。
それは、それぞれに異なる目的を以て生きているからです。
人は、それぞれに立場が異なるのです。
そのため、良いものも正義も、それぞれに異なるのです。
腹が減っている人にとっては、食物は良いものであるでしょう。
しかしながら、満腹な人にとっては、食物は良いものではないのです。
あなたが食事を残さないという正義を掲げていたとしても、満腹であれば残します。
正義とは、立場によって簡単に覆(くつがえ)るようなものなのです。
多くの人は、自分の正義を絶対的に信じていますが、それが湖に張った氷のように、頼りにならないものであることを理解しなければならないのです。
分厚く張った氷も、春と共に消え去ります。
いつまでも、自分の正義を信じることは出来ないのです。
あなたにとって良いものは、それが良い内は自分だけで喜びましょう。
あなたにとっての正義は、それが正義の内は自分だけで貫けば良いのです。
それを誰かに押し付ける必要はありません。
理解してもらう必要もないのです。
人は、それぞれの人生を生きなければならないのです。
人は、それぞれの良いものと正義を得なければならないのです。
あなたは、相手の立場になって考えなければなりません。
自分の立場から考えるだけでは、世界は限定されてしまうのです。
世界とは、可能性です。
自分と相手を同一視する人にとって、世界は狭いのです。
自分と相手を同一視する人の可能性は少ないということを覚えておかなければならないのです。
人生を豊かなものにするためには、世界を広げなければなりません。
可能性を手に入れなければ、人生に豊かさを導くことは出来ないのです。
あなたが自分の人生を尊重するように、相手の人生も尊重しましょう。
相手は、あなたとは異なる選択をするでしょう。
あなたにとっての悪いものを掴み、不義を働くかも知れません。
あなたには、それを認めることは出来ないかも知れません。
しかしながら、それで良いということを覚えておきましょう。
人は、違っているのが自然です。
それぞれの役割を果たすことが最善なのです。
相手の人生は相手に任せましょう。
あなたは、自分の人生を完成しなければなりません。
他者からの自立を果たしましょう。
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