人生を豊かなものにするために重要なのは、バランス感覚です。
あなたが人生に豊かさを求めているのであれば、バランス感覚を磨かなければならないのです。
何事にも、バランスが存在しています。
豊かさには、豊かさを保つためのバランスが存在しているのです。
バランスを崩せば、その状態を保つことは出来ません。
乏しさには、乏しさのバランスがあります。
何事も、絶妙なバランスによって成り立っているのです。
豊かさとは、全体のバランスが保たれた時に実現します。
例えば、良いことと悪いことのバランスが保たれた時に、豊かさは生じるのです。
良いことばかりでは、豊かさを実現することは出来ません。
もちろん、悪いことばかりでも豊かさが実現することはないのです。
あなたが豊かさを必要としているのであれば、良いことと悪いことのバランスを保つ必要があるということを覚えておかなければなりません。
多くの人は、豊かさを実現するために、良いことだけを求めます。
良いこととは、自分にとって都合の良いことのことです。
多くの人は、自分にとって都合の良い状態を築けば、自ずと豊かさが実現すると考えているのです。
しかしながら、自分にとって都合の良いことばかりを集めるのであれば、それは、偏(かたよ)りを生み出すことになるのです。
偏りとは、バランスの崩れた状態のことです。
人は、左右のバランスを崩してしまうと、まともに歩みを進めることが出来ません。
どちらか一方に比重が偏ってしまえば、まともに歩むことは叶わず、倒れ込んでしまう可能性もあるのです。
左右のバランスが保たれているからこそ、人はまともに歩みを進めることが出来るのです。
一方だけに偏ってはならないのです。
良いことばかりを集めても、あなたは決して豊かさを実現することは出来ません。
なぜなら、豊かさとは、成長の成果に過ぎないからです。
豊かさを実現するためには、成長を実現する必要があるのです。
成長することが出来なければ、豊かさは実現しません。
人生は、あなたに相応しく展開するのです。
どちらか一方に偏っている者は、地に倒れ込むのが相応しいのです。
偏りを嫌い、バランスを保つ者には、道を築くのが相応しいのです。
あなたは、道を築かなければなりません。
歩みを進めるのです。
そのためには、自分にとって都合の悪いことも大切に扱う必要があるのです。
残念ながら、人生は、自分の思い通りには展開しません。
自分にとって都合の良いことばかりを集めることは、後に問題や苦悩を引き起こします。
それでは、都合が悪いのです。
良いことも悪いことも、あなたにとっては大切な”材料”です。
あなたは、良いことも悪いことも使って、豊かさを築かなければならないのです。
良いことばかりを選んではなりません。
世の中には、偽りの方法によって豊かさを説く者がいます。
無知であり、未熟な自分にとっての都合の良いことというのは、決して理(ことわり)に従った選択ではありません。
無知であり、未熟なあなたには、理を見極めることは出来ないのです。
そのため、あなたの判断は間違っているのが自然です。
残念ながら、あなたは無知で未熟な自分の判断を信用してはならないのです。
あなたの判断は、必ずバランスを欠いているのです。
あなたは、自分に都合の良いように物事を解釈します。
どのように注意深くしても、あなたは自分の都合を優先しているのです。
そのことを考慮して、人生を選択するようにしなければならないのです。
良いことばかりを取れば、悪いことが導かれます。
人生は、あなたに豊かさを導こうとしているのです。
それは、あなたがバランスを保つための助力なのです。
問題を抱え、苦しみを味わうと、人は現状のバランスを理解します。
自分が地に倒れ込んでいる原因が、一方に抱える重荷であることに気が付くのです。
そして、その重荷を両方に分けることを覚えるのです。
人は、問題と苦しみによってバランス感覚を磨くのです。
人生には、悪いことが必要です。
多くの人は、必要を不要と考えて否定しているのです。
それでは、豊かさを実現することは出来ません。
バランスを考えましょう。
右にも左にも傾いてはなりません。
良いことばかりを追い求めてはなりません。
悪いことも大切に扱いましょう。
豊かさは、その先に実現するのです。
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